総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(8/27水)

FRB理事解任ならトルコの再現にも 司法判断に注目

———–8/26ドル円相場————————–

FRB理事解任騒動で乱高下 上値重い

OP147.724 HI147.906  LO146.992 CL147.426

———-8/26主な出来事——————————-

09:02 トランプ米大統領、クックFRB理事を即時解任へ

10:30 RBA議事録
「今後1年でさらなる利下げが必要になる可能性が高いと判断」
「利下げペースについて、経済指標や会合ごとに慎重に判断していく方針」

12:25 クックFRB理事(広報)
「法的に何の理由もないのに私を『正当な理由』で解雇しようとしたが、トランプ氏にはそうする権限はない」

14:58 ロンバール仏財務相
「政府が崩壊した場合にIMFが介入するリスクを避けたいが、そのリスクが存在しないと装うことはできない」

21:30 アメリカ7月耐久財受注(前月比) -2.8%
前回-9.4%
予想-4.0%
21:30 アメリカ7月耐久財受注・除輸送用機器(前月比) +1.1%
前回+0.2%(0.3%)
予想+0.2%

22:00 アメリカ6月住宅価格指数(前月比) -0.2%
前回-0.2%(-0.1%)
予想-0.1%

22:00 アメリカ6月ケース・シラー米住宅価格指数(前年比) +2.1%
前回+2.8%
予想+2.1%

23:00 アメリカ8月消費者信頼感指数 97.4
前回97.2(98.7)
予想96.2

———-8/26株式・債券・商品———————-

日経平均 42394.40▼413.42
豪ASX  8935.589▼36.825
上海総合 3868.382▼15.180
英FT   9265.80▼55.60
独DAX  24152.87▼120.25
NYダウ 45418.07△135.60

日10年債利回り 1.630%△0.006
豪10年債利回り 4.3144%△0.0305
英10年債利回り 4.740%△0.047
独10年債利回り 2.723%▼0.034
米02年債利回り 3.6789%▼0.0446
米10年債利回り 4.2615%▼0.0136

NY原油 63.25▼1.55
NY金  3433.00△15.50

———–8/27注目材料—————————–

<国内>
—– 8月月例経済報告

<海外>
10:30 7月豪消費者物価指数
13:01 バーキン米リッチモンド連銀総裁、あいさつ
15:00 9月独Gfk消費者信頼感指数
21:00 7月メキシコ貿易収支
23:30 EIA週間在庫統計
26:00 米財務省、5年債入札

———–8/27きょうのひとこと———————-

一昨日、昨日と夏休みをいただいていて、きょうから復帰です。さて、トランプ米大統領によるクックFRB理事の解任を巡っては、法廷闘争に持ち込まれる可能性が高そうです。FRBの声明によると、「クック氏は自身の弁護士を通じて、速やかに裁判所にこの措置への異議申し立てを行い、上院の承認を得たFRB理事として職務を継続する権能を確認する司法判断を求める意向を示した」とのことです。つまり、住宅ローン疑惑は理事解任の理由にはならないとして解任に対する異議申し立てを行い、その審理中も理事職を続けられるかどうかについて、司法の判断を仰ぐということでしょう。仮に司法がクック理事の職務継続を認めず解任を是認すれば、まるでかつてトルコで見た構図の再現となります。ドルがリラのように叩き売りされるとは思えませんが、トランプ・シンパだけが残ったFRBが将来的にトルコ中銀のようにインフレを制御できなくなるとの思惑が市場で強まる可能性は否定できません。今後の司法の判断に注目です。

本日もよろしくお願いします。