総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(10/9木)

上昇ピッチ鈍化 高市トレードの鮮度低下でも大幅調整は見込み薄

———–10/8ドル円相場————————–

高市トレードの円売り継続 NZDとユーロの下落でドル買いも入り152.999まで続伸 

OP151.890 HI152.999  LO151.739 CL152.695

———-10/8主な出来事——————————-

08:30 日本8月毎月勤労統計調査-現金給与総額(前年比)+1.5%
前回+4.1%(3.4%)
予想+2.7%

10:00 RBNZ、政策金利を3.00%から2.50%へ引き下げ
「インフレが2%付近で持続的に落ち着くために必要な場合、更なる利下げも引き続き検討」

15:00 ドイツ8月鉱工業生産(前月比) -4.3%
前回+1.3%
予想-1.0%

27:00 FOMC議事録
「数人のメンバーは9月利下げを支持しなかった」
「大半のメンバーは今年は政策をさらに緩和することが適切と認識」
「大多数のメンバーはインフレ見通しの上振れリスクを強調」
「労働市場はほぼ変化しないか、わずかに軟化する可能性が高い」
「数人のメンバーは9月利下げ見送りのメリットを指摘」

———-10/8株式・債券・商品———————-

日経平均 47734.99▼215.89
豪ASX  8947.616▼9.186
上海総合 —–
英FT   9548.87△65.29
独DAX  24597.13△211.35
NYダウ 46601.78▼1.20

日10年債利回り 1.690%△0.005
豪10年債利回り 4.3628%▼0.0247
英10年債利回り 4.709%▼0.010
独10年債利回り 2.679%▼0.030
米02年債利回り 3.5802%△0.0166
米10年債利回り 4.1171%▼0.0059

NY原油 62.55△0.82
NY金  4070.50△66.10

———–10/9注目材料—————————–

<国内>
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
12:35 5年債入札

<海外>
06:45 バーFRB理事、講演
08:01 9月英RICS住宅価格
08:15 グールズビー米シカゴ連銀総裁、講演
15:00 8月独貿易収支
16:00 8月トルコ鉱工業生産
16:00 ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
17:30 マン英MPC委員、講演
19:00 エスクリバ・スペイン中銀総裁、講演
20:30 ECB理事会議事要旨
21:00 9月メキシコ消費者物価指数
21:30 パウエルFRB議長、講演
21:35 ボウマンFRB副議長、講演
26:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
26:00 米30年債入札

———–10/9きょうのひとこと———————-

昨日のドル円の上昇率は0.5%。月曜が2.0%、火曜は1.0%だったので、徐々に円売りのピッチが鈍っていることがわかります。昨日は日経平均も上昇一服と、高市トレードの鮮度が低下しているようです。少数与党である自民党の高市総裁がすんなりと首相に就任できるのか、あるいは円安の進行によって日銀の利上げを容認せざるを得ないのではないか、など、円売り継続に「かすかな疑念」が生じているのかもしれません。だからといって、大幅な調整売りが出そうにないのが足元のドル円相場ではないでしょうか。大手外銀の円ロング推奨取り下げなどを背景に、ここまでの上昇は損切り主導だった公算が大きいことから、調整すべきポジションはさほど膨らんでいないと考えられるためです。

本日もよろしくお願いします。