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昨日のドル円相場ときょうのひとこと(9/18木)

FOMCドットチャートは「いびつ」な利下げ軌道を示す 深読みは禁物か

———–9/17ドル円相場————————–

FOMC年内2回追加利下げ示唆で145.481まで下落もFRB議長の「リスク管理利下げ」で147.052まで反発

OP146.438 HI147.052  LO145.481 CL147.015

———-9/17主な出来事——————————-

08:50 日本8月貿易統計(通関ベース) -2425億円
前回-1175億円(-1184億円)
予想-5126億円

15:00 イギリス8月消費者物価指数(前年比) +3.8%
前回+3.8%
予想+3.8%
15:00 イギリス8月消費者物価指数・コア(前年比) +3.6%
前回+3.8%
予想+3.6%

18:00 ユーロ圏8月消費者物価指数・改定値(前年比) +2.0%
前回+2.1%
予想+2.1%
18:00 ユーロ圏8月消費者物価指数・コア・改定値(前年比)  +2.3%
前回+2.3%
予想+2.3%

21:30 アメリカ8月住宅着工件数(年率換算) 130.7万件
前回142.8万件(142.9万件)
予想136.5万件
21:30 アメリカ8月建設許可件数(年率換算) 131.2万件
前回135.4万件(136.2万件)
予想137.0万件

22:45 カナダ中銀、政策金利を2.75%から2.50%に引き下げ
「景気が鈍化し、インフレ上振れリスクが低下していることから、リスクバランスを改善するために利下げが適切であると判断」
「リスクと不確実性に特に注意を払いながら、慎重に政策を進めていく」

27:00 FOMC、政策金利を4.25-4.50%から4.00-4.25%に引き下げ
「委員会は2つの使命の両面に対するリスクを注視しており、雇用に対する下振れリスクが高まっていると判断」
「追加調整の程度と時期を検討するに当たり、委員会は今後もたらされるデータ、変化する見通し、リスクのバランスを慎重に評価する」

27:00 FOMC、金利・経済見通し(前回)
・GDP成長率 25年1.6%(1.4%) 26年1.8%(1.6%)
・失業率  25年末4.5%(4.5%) 26年末4.4%(4.5%)
・PCEデフレーター 25年末3.0%(3.0%) 26年末2.6%(2.4%)
・政策金利(予測中央値) 25年末3.625%(3.875%) 26年末3.375%(3.625%)

27:30 パウエルFRB議長
「雇用数値の修正はもはや堅調でない労働市場を意味している」
「今回の会合で0.50%の利下げは広く支持されなかった」
「(今後の政策は)会合ごとに判断」
「今日の決定はリスク管理の利下げと考えてよいだろう」
「金利を巡り性急に行動する必要はない」
「FRBは独立性を維持する強い決意だ」
「独立性は我々の文化に深く根付いている」

———-9/16株式・債券・商品———————-

日経平均 44790.38▼111.89
豪ASX  8818.453▼59.295
上海総合 3876.341△14.476
英FT   9208.37△12.71
独DAX  23359.18△29.94
NYダウ 46018.32△260.42

日10年債利回り 1.599%▼0.002
豪10年債利回り 4.2205%△0.0012
英10年債利回り 4.625%▼0.014
独10年債利回り 2.675%▼0.018
米02年債利回り 3.5531%△0.0498
米10年債利回り 4.0872%△0.0593

NY原油 64.05▼0.47
NY金  3717.80▼7.30

———–9/18注目材料—————————–

<国内>
なし

<海外>
07:45  4-6月期ニュージーランドGDP
10:30  8月豪失業率
10:30  8月豪新規雇用者数
16:00  ミュラー・エストニア中銀総裁、講演
16:10  ラガルドECB総裁、講演
17:00  デギンドスECB副総裁、講演
17:00  7月ユーロ圏経常収支
17:00  ノルウェー中銀、政策金利
18:00  7月ユーロ圏建設支出
18:45  シュナーベルECB専務理事、講演
20:00  英中銀(BOE)、政策金利
20:00  英中銀MPC議事要旨
21:30  前週分の米新規失業保険申請件数
21:30  9月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
22:00  南アフリカ中銀、政策金利
23:00  8月米景気先行指数
29:00  7月対米証券投資動向

———–9/18きょうのひとこと———————-

注目のFOMCドットチャートは予想外に「いびつ」な形状でした。ことし残り2回のFOMCで2回とも(合計50bp)利下げを行う一方で、来年の利下げは1年間で1回のみ。再来年も1回のみという、積極的なのか消極的なのかよくわからない利下げの軌道が示されました。いずれにしても、ドットチャートを眺めて感じたのは、19人のメンバーの予測に大きなバラつきがあることです。たとえば、2025年末の19人の予測は、最低が2.875%(125bp利下げ予想!)、最大が4.375%(25bp利上げ予想!)で、あと2回しかFOMCがないにもかかわらず予測に1.5%(150bp)もの開きがあります。こうした見通しのバラつきについて「今後の会合における政策の不確実性を示すものなのか」と質問されたパウエル議長の回答が興味深いものでした。少しばかり長くなりますが、その回答は「今回は雇用と物価の両面のリスクを抱えた状況にあり、リスクのない道筋は存在しないことを意味している。政策立案者にとっては非常に異例で困難な事態だ。経済の進路に関する見解の相違よりも重要なのは、二つの目標の間にある緊張関係を踏まえ、どちらを重視するのか、どちらをより懸念すべきか、何が正しい行動かを考えることだ。意見に幅が見られることは現在の状況下では自然なことだ」というものでした。要は、ドットチャートをあまり深読みするなということでしょう。

本日もよろしくお願いします。