総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/30水)

4カ月ぶり150円が視界に入る 日銀政策発表当日は7割7分8厘の高確率で陽線引け 

———–7/30ドル円相場————————–

米ADP+GDP、FRB議長会見で2段上げ 4月2日以来の149.527まで上伸

OP148.444 HI149.527  LO147.801 CL149.513

———-7/30主な出来事—————————-

10:30 オーストラリア4-6月期消費者物価指数(前年比) +2.1%
前回+2.4%
予想+2.2%

14:30 フランス4-6月GDP・速報値(前期比) +0.3%
前回+0.1%
予想+0.1%

15:00 ドイツ6月小売売上高(前月比) +1.0%
前回-1.6%(-0.6%)
予想+0.5%

17:00 ドイツ4-6月期GDP・速報値(前期比) -0.1%
前回+0.4%(0.3%)
予想-0.1%

18:00 ユーロ圏4-6月期GDP・速報値(前期比) +0.1%
前回+0.6%
予想0.0%

21:15 アメリカ7月ADP雇用統計 +10.4万人
前回-3.3万人(-2.3万人)
予想+7.5万人

21:30 アメリカ4-6月期GDP・速報値(前期比年率) +3.0%
前回-0.5%
予想+2.5%
21:30 アメリカ4-6月期個人消費・速報値(前期比年率) +1.4%
前回+0.5%
予想+1.5%

22:45 カナダ中銀、政策金利を2.75%に維持

7:00 FOMC、政策金利を4.25-4.50%に維持
「失業率は低水準を維持し、労働市場の状況は引き続き堅調だ」
「インフレ率は依然やや高止まりしている」
「反対票を投じたのはボウマン氏とウォラー氏で、両氏は今回の会合で0.25%の利下げを支持」

27:30 パウエルFRB議長
「関税で一部の財価格は押し上げられている」
「インフレリスクは一時的な物価上昇にとどまるというのが妥当なベースシナリオ。ただ、不確実性は残る」
「今後数カ月でさらに詳しい情報が得られるとみている」
「9月FOMCについては何も決定していない」
「労働市場の下振れリスクは明らかに存在」
「現在見るべき最も重要な指標は失業率」
「(利下げについて)タイミングを見極めようとしている」
「次回会合までに、雇用とインフレに関するデータが発表される。どのような結果をもたらすか見守る」

———-7/30株式・債券・商品———————-

日経平均 40654.70▼19.85
豪ASX  8756.366△51.752
上海総合 3615.717△6.006
英FT   9136.94△0.62
独DAX  24262.22△44.85
NYダウ 44461.28▼171.71

日10年債利回り 1.561%▼0.017
豪10年債利回り 4.2556%▼0.0721
英10年債利回り 4.603%▼0.030
独10年債利回り 2.706%▼0.003
米02年債利回り 3.9406%△0.0759
米10年債利回り 4.3700%△0.0516

NY原油 70.00△0.79
NY金  3352.80▼28.40

———–7/31注目材料————————–

<国内>
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
—– 日銀、政策金利
—– 経済・物価情勢の展望(7月、基本的見解)
15:30 植田日銀総裁、会見
19:00 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)

<海外>
10:30  7月中国製造業PMI
10:30  6月豪住宅建設許可件数
10:30  6月豪小売売上高
15:45  7月仏消費者物価指数・速報値
16:00  6月トルコ貿易収支
16:55  7月独失業率
16:55  7月独失業者数
17:30  4-6月期香港GDP・速報値
18:00  6月ユーロ圏失業率)
18:30  6月南アフリカ生産者物価指数
20:30  7月米チャレンジャー人員削減数
21:00  6月南アフリカ貿易収支
21:00  7月独消費者物価指数・速報値
21:30  5月カナダGDP
21:30  4-6月期米雇用コスト指数
21:30  6月米個人消費支出(PCE)
21:30  6月米個人所得
21:30  6月米PCEデフレーター
21:30  米新規失業保険申請件数
22:00  南ア中銀、政策金利
22:45  7月米シカゴPMI

———–7/31きょうのひとこと———————-

FOMCを終えてドル円は149円台に上昇。200日移動平均線(149.57)の目前で上げ一服ですが、日銀会合で150円台の回復が期待できる水準を維持しています。日銀は、今回については利上げを見送る公算ですが、米国との関税合意によって市場の年内利上げ期待はむしろ高まっています。実はこれ、一昨年から昨年前半にかけてよく見かけたシチュエーションです。市場が利上げを期待すると、そのたびに植田総裁が利上げに慎重な姿勢を示し、期待が萎んだ結果、円が売られるというパターンが何度か繰り返されました。さて、日銀金融政策決定会合は植田総裁が就任してから18回行われ、そのうち14回は、政策発表当日にドル円が日足陽線で引けています。昨年7月のサプライズ利上げ以降の8会合では4回陽線、4回陰線と五分ではありますが、直近2会合(5月、6月)は陽線引けが続いています。もちろん、ドル円の陽線引けは日銀のせいだけではありません。しかし、18分の14(7割7分8厘)という確率は逆張りで円を買うには危険すぎる数字です。

本日もよろしくお願いします。