昨日のドル円相場ときょうのひとこと(12/11木)
想定内のFOMCでドル反落 警戒したほどタカ派化せず、ひとまず出尽くし
———–12/10ドル円相場————————–
FOMC後のドル売りで155.788まで下落 警戒したほどタカでないとの見方
OP156.795 HI156.932 LO155.788 CL156.071

———-12/10主な出来事——————————-
10:30 中国11月消費者物価指数(前年比) +0.7%
前回+0.2%
予想+0.7%
10:30 中国11月生産者物価指数(前年比) -2.2%
前回-2.1%
予想-2.0%
19:55 ラガルドECB総裁
「ユーロ圏経済は米国の関税政策に対して当初の予想よりも強い耐性を示している」
「(最新の経済予測で)域内の経済成長見通しが引き上げられる可能性が高い」
22:30 アメリカ7-9月期雇用コスト指数(前期比) +0.8%
前回+0.9%
予想+0.9%
23:45 カナダ中銀、政策金利を2.25%に維持
「現在の政策金利が、構造調整の時期を乗り越えつつ、インフレ率を2%前後に維持し、経済を支える上でほぼ適切な水準にあると見ている」
28:00 FOMC、政策金利を3.5-3.75%へ25bp引き下げ
「FF金利の目標レンジのさらなる調整の『程度とタイミング』を検討する際、FOMCは入ってくるデータ、進展する見通しおよびリスクのバランスを慎重に評価する」
「ミランFRB理事が0.50%の利下げを主張」
「金利据え置きを主張したのはシュミッド米カンザスシティー連銀総裁とグールズビー米シカゴ連銀総裁」
28:30 パウエルFRB議長会見
「雇用の下振れリスクは高まっている」
「インフレリスクは上方向に傾いている」
「調整により、目標レンジは中立範囲内に収まった」
「3会合連続での金利引き下げは、労働市場の安定化とインフレ抑制につながるはず」
29:39 トランプ米大統領
「利下げ幅は小さかった、もっと大きくできたはずだ」
———-12/10株式・債券・商品———————-
日経平均 50602.80▼52.30
豪ASX 8579.360▼6.578
上海総合 3900.496▼9.025
英FT 9655.53△13.52
独DAX 24130.14▼32.51
NYダウ 48057.75△497.46
日10年債利回り 1.958%▼0.007
豪10年債利回り 4.8099%△0.0507
英10年債利回り 4.506%△0.001
独10年債利回り 2.851%△0.001
米02年債利回り 3.5381%▼0.0766
米10年債利回り 4.1468%▼0.0410
NY原油 58.46△0.21
NY金 4224.70▼11.50
———–12/11注目材料—————————–
<国内>
08:50 10-12月期法人企業景気予測調査
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
<海外>
09:01 11月英RICS住宅価格
09:30 11月豪失業率
09:30 11月豪新規雇用者数
17:30 スイス中銀、政策金利
18:50 ベイリーBOE総裁、講演
20:00 トルコ中銀、政策金利
22:30 9月カナダ貿易収支
22:30 9月米貿易収支
22:30 前週分の米新規失業保険申請件数
27:00 米30年債入札
———–12/11きょうのひとこと———————-
FOMCは市場の織り込み通りに25bpの利下げを決定。注目のドットチャートも大方の予想通りに来年1回、再来年1回の緩やかな利下げ見通しが維持されました。もう一つの焦点だったパウエルFRB議長の会見も、利下げの一旦停止を示唆しつつ追加利下げの道は閉ざさないというバランスの取れた内容で、こちらもおおむね市場の想定内だったのではないでしょうか。それでもドルが下落した(長期金利が低下した)のは、前日に上昇していたからにほかならず、市場が「警戒したほどにはタカ派化しなかった」「ひとまず出尽くし」と受け止めたからでしょう。これで関心は、来週のECB(正式に利下げ打ち止め宣言があるか)と日銀(中立金利の引き上げがあるか)に移ることになりそうです。その意味でも、目先的にドルの下落余地は小さいだろうと見ています。
本日もよろしくお願いします。
