総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(5/15水)

米CPIと小売のダブル統計 米国の物価と景気が焦点に

———–5/14ドル円相場————————–

米4月PPI上振れで156.760まで上昇も3月PPI下方修正で伸び悩む

OP156.187 HI156.760  LO156.152 CL156.435

———-5/14主な出来事—————————-

15:00 ドイツ4月消費者物価指数・改定値(前年比) +2.2%
前回+2.2%
予想+2.2%

15:00 イギリス4月失業保険申請件数 +0.89万件
前回+1.09万件(-0.24万件)
15:00 イギリス4月失業率 4.1%
前回4.0%(4.1%)
15:00 イギリス1-3月失業率(ILO方式)4.3%
前回4.2%
予想4.3%
15:00 イギリス1-3月週平均賃金・除賞与(前年比)+6.0%
前回+6.0%
予想+5.9%

16:57 ピル英MPC委員兼チーフエコノミスト
「景気抑制的な姿勢を維持しつつ、利下げは可能」
「利下げは夏に検討される公算大」

18:00 ドイツ5月ZEW景気期待指数 47.1
前回42.9
予想46.0
18:00 ユーロ圏5月ZEW景気期待指数 47.0
前回43.9

21:30 アメリカ4月生産者物価指数(前月比) +0.5%
前回+0.2%(-0.1%)
予想+0.3%
21:30 アメリカ4月生産者物価指数(前年比) +2.2%
前回+2.1%(1.8%)
予想+2.2%
21:30 アメリカ4月生産者物価指数・コア(前年比) +2.4%
前回+2.4%(2.1%)
予想+2.3%

23:00 パウエルFRB議長
「次の行動が利上げになる可能性は低い」
「(利下げは)インフレが継続的に鈍化している証拠を待つ必要がある」
23:00 クノット・オランダ中銀総裁
「インフレ率が目標に戻るとの確信がますます高まっている」
「6月は初回利下げの好機かもしれない」

———-5/14株式・債券・商品———————-

日経平均 38356.06△176.60
豪ASX  7726.764▼23.262
上海総合 3145.774▼2.247
英FT   8428.13△13.14
独DAX  18716.42▼25.80
NYダウ  39558.11△126.60

日10年債利回り 0.953%△0.016
豪10年債利回り 4.327% 0.000
英10年債利回り 4.173%▼0.001
独10年債利回り 2.548%△0.038
米02年債利回り 4.8147%▼0.0444
米10年債利回り 4.4394%▼0.0432

NY原油 78.02▼1.10
NY金  2359.90△16.90

———–5/15注目材料—————————–

<国内>
なし

<海外>
10:30  1-3月期豪賃金指数
15:00  4月スウェーデン消費者物価指数
15:45  4月仏消費者物価指数・改定値
17:00  レーン・フィンランド中銀総裁、講演
17:00  ミュラー・エストニア中銀総裁、講演
18:00  1-3月期ユーロ圏GDP・改定値
18:00  3月ユーロ圏鉱工業生産
18:00  ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
19:20  マクルーフ・アイルランド中銀総裁、講演
20:00  3月南アフリカ小売売上高
21:15  4月カナダ住宅着工件数
21:30  4月米消費者物価指数
21:30  4月米小売売上高
21:30  5月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:00  5月米NAHB住宅市場指数
23:00  3月米企業在庫
23:00  バーFRB副議長、議会証言
23:30  EIA週間原油在庫統計
25:00  カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
28:20  ボウマンFRB理事、講演
29:00  3月対米証券投資動向

———–5/15きょうのひとこと———————-

昨日の米4月PPIはやや上振れしましたが前月分の下方修正で決め手にならず。本日はいよいよ米4月CPIの発表です。市場予想は前月比+0.4%、前年比+3.4%、コア前年比+3.6%となっており、前年比は総合、コアともに前月から伸びが小幅に鈍化すると見られています。ただし、予想以上に上振れした3月(前回)からの小幅な鈍化ではパウエル議長が言う「継続的な鈍化」にはならないことから予想通りに鈍化しても利下げ前倒し観測に繋がる公算は小さいでしょう。なお、CPIと同時に発表される米4月小売売上高はGDPの7割を占める個人消費の動向を示す重要な景気指標です。その意味で本日は米国の「物価と景気」がドル円相場のダブルの焦点になると言えそうです。

本日もよろしくお願いします。