1日のドル円相場ときょうのひとこと(8/4月)

「過剰反応」の疑いも 米雇用統計後に2年金利30bp弱低下、9月利下げ織り込み9割へ上昇
———–8/1ドル円相場————————–
FOMC後のドル買いの梯子を外す雇用統計に147.292まで急落
OP150.687 HI150.917 LO147.292 CL147.361

———-8/1主な出来事—————————-
10:20 加藤財務相
「投機的な動きを含め、為替市場の動向を憂慮している」
「為替はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要」
10:30 オーストラリア4-6月期生産者物価指数(前年比) +3.4%
前回+3.7%
10:45 中国7月財新製造業PMI 49.5
前回50.4
予想50.2
18:00 ユーロ圏7月消費者物価指数・速報値(前年比) +2.0%
前回+2.0%
予想+1.9%
18:00 ユーロ圏7月コア消費者物価指数・速報値(前年比) +2.3%
前回+2.3%
予想+2.3%
21:10 ウォラーFRB理事
「関税は一時的な価格上昇要因であり、インフレ期待が安定している限り、政策当局は見過ごすべきだ」
「現行金利を維持する理由は見当たらず、このままでは労働市場の急激な悪化リスクがある」
21:14 ボウマンFRB副議長
「関税がインフレに恒常的なショックを与えるとは考えにくい」
「行動を遅らせることで労働市場の悪化や経済成長のさらなる減速というリスクが高まる」
21:30 アメリカ7月非農業部門雇用者数(前月比) +7.3万人
前回+14.7万人(1.4万人)
予想+10.4万人
21:30 アメリカ7月失業率 4.2%
前回4.1%
予想4.2%
21:30 アメリカ7月平均時給(前月比) +0.3%
前回+0.2%
予想+0.3%
21:30 アメリカ7月平均時給(前年比) +3.9%
前回+3.7%
予想+3.8%
23:00 アメリカ7月ISM製造業景況指数 48.0
前回49.0
予想49.5
23:00 アメリカ7月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 61.7
前回61.8
予想62.0
———-8/1株式・債券・商品———————-
日経平均 40799.60▼270.22
豪ASX 8662.050▼80.794
上海総合 3559.952▼13.256
英FT 9068.58▼64.23
独DAX 23425.97▼639.50
NYダウ 43588.58▼542.40
日10年債利回り 1.558%△0.001
豪10年債利回り 4.3150%△0.0544
英10年債利回り 4.528%▼0.041
独10年債利回り 2.679%▼0.016
米02年債利回り 3.6817%▼0.2754
米10年債利回り 4.2159%▼0.1581
NY原油 67.33▼1.93
NY金 3399.80△51.20
———–8/4注目材料————————–
<国内>
08:50 7月マネタリーベース
<海外>
15:30 7月スイス消費者物価指数
16:00 7月トルコCPI
16:30 7月スイス製造業PMI
23:00 6月米製造業受注
———–8/4きょうのひとこと———————-
たしかに、米7月雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が大幅に下方修正される衝撃的な結果でした。しかし、パウエルFRB議長が「現在、見るべき最も重要な指標」と指摘した失業率はまだ4.2%です。9月利下げの織り込み度が高まるのは仕方がないとしても、いきなり9割(それも4割から)はさすがに「やりすぎ」ではないでしょうか。ここから織り込みが10割になる可能性より5割に下がる可能性の方が高いと見ています。ドル円も145円に向かうより、149円に戻す可能性の方が高いと考えています。なお、来週発表予定の米7月CPIは、トランプ関税の影響などからじわりと加速する見通しです。雇用統計後に2年金利が30bp(0.3%ポイント!)近く低下したのは「過剰反応」の疑いが濃い動きでしょう。
本日もよろしくお願いします。