総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(4/26金)

QT観測報道、円安対応のスタンス変化、介入発動の思惑 無風では通過できない日銀会合に

———–4/25ドル円相場————————–

34年ぶり高値155.744まで続伸 米GDP下振れもコアPCE上振れでドル堅調

OP155.221 HI155.744  LO155.197 CL155.639

———-4/25主な出来事—————————-

09:30 鈴木財務相
「(円安について)コメントは控えます」

11:16 鈴木財務相
「市場をしっかり注目して適切な対応していく思いに変わりはない」
「今の局面で多く話せないこと何卒ご理解いただきたい」

21:30 アメリカ1-3月期GDP・速報値)(前期比年率) +1.6%
前回+3.4%
予想+2.4%
21:30 アメリカ1-3月期個人消費・速報値(前期比年率) +2.5%
前回+3.3%
予想+3.0%
21:30 アメリカ1-3月期コアPCEデフレーター・速報値(前期比年率) +3.7%
前回+2.0%
予想+3.4%

21:30 アメリカ3月卸売在庫(前月比)-0.4%
前回+0.5%(0.4%)
予想+0.3%

21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 20.7万件
前回21.2万件
予想21.5万件

22:00 日銀、国債購入縮小の方法検討 事実上の量的引き締めへ移行-時事通信

23:00 アメリカ3月住宅販売保留指数(前月比) +3.4%
前回+1.6%
予想+0.4%

23:08 イエレン米財務長官
「介入が稀であることを願う」
「そのような介入がめったに起きず、過度な変動がある場合に限定され、事前に協議があることが期待される」

———-4/25株式・債券・商品———————-

日経平均 37628.48▼831.60
豪ASX  —–
上海総合 3052.900△8.078
英FT   8078.86△38.48
独DAX  17917.28▼171.42
NYダウ  38085.80▼375.12

日10年債利回り 0.899%▼0.006
豪10年債利回り —–
英10年債利回り 4.362%△0.029
独10年債利回り 2.630%△0.042
米02年債利回り 4.9975%△0.0707
米10年債利回り 4.7039%△0.0622

NY原油 83.57△0.76
NY金  2342.50△4.10

———–4/26注目材料—————————–

<国内>
08:30 4月東京都区部消費者物価指数
—– 日銀金融政策決定会合
—– 経済・物価情勢の展望(4月、基本的見解)
15:30 植田日銀総裁、定例記者会見

<海外>
08:01 4月英Gfk消費者信頼感指数
10:30 1-3月期豪生産者物価指数
18:00 センテノ・ポルトガル中銀総裁、講演
21:00 3月メキシコ失業率
21:00 3月メキシコ貿易収支
21:30 3月米個人所得
21:30 3月米個人消費支出(PCE)
21:30 3月米PCEデフレーター
23:00 4月米ミシガン大消費者態度指数・確報値

———–4/26きょうのひとこと———————-

きょうは日銀の決定に注目が集まっています。昨夜、時事通信は「日銀、国債購入縮小の方法検討 事実上の量的引き締めへ移行」と恒例の観測報道を発表。政策金利は据え置きつつ量的引き締め(QT)に転じるとすれば「タカ派的な据え置き」ということになります。植田総裁の円安に対する発言が変化しているのも気になるところです。総裁は今月9日の国会答弁で「為替が動いたから直接的に金融政策の変更を考えようということは『全くない』」と明言しましたが、先週18日の会見では「円安が基調的な物価上昇率に無視できない影響を与えれば政策変更もあり得る」と述べました。加えて、22年9月のように会見後に財務省が円買い介入を発動するとの思惑も市場にくすぶっています。もはや無風通過はあり得ない日銀会合になりそうです。

本日もよろしくお願いします。