総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(6/4木)

 
介入効果は完全消滅 当局の姿勢を試す円売り継続

——-6/3ドル円相場——-

高市首相と植田総裁の発言で159.369まで下落も、原油高と米指標で160.088へ反発

OP:159.847 HI:160.088  LO:159.369 CL:160.083

——-6/3主な出来事——-

08:54 片山財務相
「(為替の円安で)必要に応じていつでも適切に対応する」
「足もとの為替動向についての具体的水準へのコメントは控える」
「日銀総裁とはいろんなものの見方が一致している」

10:30 オーストラリア1-3月期GDP(前期比) +0.3%
前回+0.8%(0.9%)
予想+0.4%

10:45 中国5月RatingDogサービス業PMI 54.4
前回52.6
予想52.3

16:35 高市首相
「為替政策は経済を支えるうえで重要」
「為替は必要に応じていつでも対応」
「投機を含む実需に基づかない取引が為替相場に大きな影響」

17:30 植田日銀総裁
「経済の下振れリスクを意識しつつも、物価上昇率が大きく上振れていくリスクが顕在化し、それがその後の経済に悪影響を及ぼすことを、より警戒する必要がある」
「利上げの是非についてしっかりと議論する必要がある」

19:27 トランプ米大統領
「イランは核兵器を保有しないことに合意した」
「いずれかの時点でイランの最高指導者と会談することになる」

21:15 アメリカ5月ADP雇用統計(前月比) +12.2万人
前回+10.9万人(10.5万人)
予想+12.0万人

22:45 アメリカ5月サービス業PMI・改定値 51.5
前回51.7
予想51.7

23:00 アメリカ5月ISM非製造業景況指数 54.5
前回53.6
予想53.8

23:00 アメリカ4月製造業新規受注(前月比) 4.8%
前回1.5%
予想4.6%

23:35 ネタニヤフ・イスラエル首相
「イランは常に嘘をつき、常に不正を働く」
「核物質を除去する方法が必要だ」
「我々はヒズボラを武装解除し、レバノンを非武装化しなければならない」

24:41 アラグチ・イラン外相
「イランと米国の意思疎通は途絶えていないものの、交渉で具体的な進展は得られていない」

——-6/3株式・債券・商品——-

日経平均: 68402.13 △1,667.89
豪ASX: 8785.725 △61.350
上海総合: 4083.974 △8.872
英FT: 10332.3 ▼41.21
独DAX: 24795.94 ▼328.23
NYダウ: 50687.07 ▼620.72

日10年債: 2.639 △0.060
豪10年債: 4.9117 △0.0307
英10年債: 4.931 △0.072
独10年債: 3.035 △0.060
米2年債: 4.0824 △0.0393
米10年債: 4.4946 △0.0513

NY原油: 96.02 △2.26
NY金: 4466.90 ▼53.00

——-6/4注目材料ときょうのひとこと——-

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
10:30  4月豪貿易収支
14:00  ブロックRBA総裁、議会証言
15:00  5月スウェーデン消費者物価指数
15:30  5月スイス消費者物価指数
16:00  5月スイス失業率
16:00  4月トルコ失業率
17:00  ラガルドECB総裁、講演
17:30  5月英建設業・PMI
18:00  4月ユーロ圏小売売上高
18:30  5月米チャレンジャー人員削減数
21:30  1-3月期米非農業部門労働生産性・改定値
21:30  前週分の米新規失業保険申請件数
21:30  バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
23:00  ボウマンFRB副議長、議会証言
24:40  ベイリーBOE総裁、講演
26:00  シュミッド米カンザスシティー連銀総裁、講演
26:10  デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、講演

片山大臣に続いて高市総理も「必要に応じていつでも対応」と為替介入を示唆しました。「断固たる措置を取る」に比べればトーンは低めですが、円安ホクホク派と見られていた首相の発言とあって円を買い戻す動きが観測されました。また、植田日銀総裁は「利上げの是非を検討」と発言。これは昨年12月にも利上げ予告として使った言葉です。それが狙いだったかどうかは定かではありませんが、この言葉にAIが反応したかのような円買いが見られました。とはいえ、これらを合わせたドル円の下げ幅は60銭にとどまり、それも約6時間後にはすべて吐き出しました。その後、160.09円まで上昇したことで4月30日以降の介入効果も1カ月余りで完全に消滅。自国通貨買い介入が時間稼ぎでしかないという通説をあらためて証明した格好です。そうなると、仮にこのタイミングで同規模の追加介入を行っても前回以上の効果は期待できないでしょう。政府・日銀の介入姿勢を試すかのように緩やかなドル高・円安の流れが続きそうです。

本日もよろしくお願いします。