総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/13木)

日銀利上げ観測後退も期待剥落の余地はまだ39%残る

———–11/12ドル円相場————————–

米政府再開期待の上昇継続 154.50の抵抗突破で155.040まで上伸

OP154.110 HI155.040  LO154.043 CL154.811

———-11/12主な出来事——————————-

14:23 片山財務相
「為替、足元は一方的な動きがみられる」
「円安、マイナス面が目立っていることは否定できない」
「過度な変動や無秩序な動きを高い緊張感を持ち見極めている」

16:00 ドイツ10月消費者物価指数・改定値(前年比) +2.3%
前回+2.3%
予想+2.3%

19:07 高市首相
「強い経済と物価安定上昇のため金融政策が行われることが重要」
「植田総裁には経済財政諮問会議で定期的な報告をお願いしたい」

19:55 ストリーティング英保健相
「私がスターマー首相降ろしを企てているとの一部報道は事実無根」

26:12 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「インフレ率が2%に達するまで金利を据え置くことを支持」

———-11/12株式・債券・商品———————-

日経平均 51063.31△220.38
豪ASX  8799.531▼19.262
上海総合 4000.140▼2.618
英FT   9911.42△11.82
独DAX  24381.46△293.40
NYダウ 48254.88△326.86

日10年債利回り 1.690%▼0.002
豪10年債利回り 4.3792%▼0.0125
英10年債利回り 4.398%△0.011
独10年債利回り 2.643%▼0.0125
米02年債利回り 3.5680%▼0.0228
米10年債利回り 4.0693%▼0.0467

NY原油 58.49▼2.55
NY金  4213.60△97.30

———–11/13注目材料—————————–

<国内>
08:50  10月企業物価指数
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
09:01  10月英RICS住宅価格
09:30  10月豪失業率
09:30  10月豪新規雇用者数
16:00  9月英GDP
16:00  7-9月期英GDP速報値
16:00  9月英鉱工業生産
16:00  9月英商貿易収支
18:00  ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
19:00  9月ユーロ圏鉱工業生産
21:00  グリーン英MPC委員、講演
22:00  エルダーソンECB専務理事、講演
22:00  デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、講演
24:30  カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
26:00  EIA週間原油在庫統計
26:15  ムサレム米セントルイス連銀総裁、講演
26:20  ハマック米クリーブランド連銀総裁、講演
27:00  米30年債入札

———–11/13きょうのひとこと———————-

オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)の日銀12月利上げ確率が39%に低下(週初は50%前後)しています。高市首相の経済ブレーンである経済諮問会議や日本成長戦略本部に金融緩和に積極的なリフレ派が名をつらねたことが影響しているのでしょう。利上げの織り込みが低下したとはいえまだ39%ですから、逆に言えば利上げ期待の剥落余地がまだ39%残っているということになります。なお、今週はこれまで、利上げの織り込みが約10%低下してドル円が約1.6円上昇しています。あくまでも計算上で、しかも日銀の12月利上げのみを材料として考慮した場合の皮算用ですが、利上げの織り込みが0%になればドル円は昨年付けた1986年以来の高値161.95円に迫ることになります。

本日もよろしくお願いします。