総研ブログ

26日のドル円相場ときょうのひとこと(4/29月)

34年ぶり158円台、海外投機筋は円売りに安心感 歴史的な円売り超過ポジションでも買い戻しの理由なし

———–4/26ドル円相場————————–

日銀ゼロ回答で円売り加速 ストップ巻き込み34年ぶりに158.437まで上伸

OP155.590 HI158.437  LO154.979 CL158.291

———-4/26主な出来事—————————-

10:30 オーストラリア1-3月期生産者物価指数(前年比) +4.3%
前回+4.1%

12:22 日銀、政策金利を0~0.10%に維持

15:30 植田日銀総裁
「当面、緩和的な金融環境が続くと考えている」
「基調的な物価上昇率に、円安が今のところ大きな影響を与えているということではない」

21:30 アメリカ3月個人所得(前月比) +0.5%
前回+0.3%
予想+0.5%
21:30 アメリカ3月個人消費支出(PCE、前月比) +0.8%
前回+0.8%
予想+0.6%
21:30 アメリカ3月個PCEデフレーター(前年比) +2.7%
前回+2.5%
予想+2.6%
21:30 アメリカ3月PCEコア・デフレーター +2.8%
前回+2.8%
予想+2.7%

23:00 アメリカ4月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 77.2
前回77.9
予想77.9

———-4/26株式・債券・商品———————-

日経平均 37934.76△306.28
豪ASX  7575.911▼107.093
上海総合 3088.636△35.736
英FT   8139.83△60.97
独DAX  18161.01△243.73
NYダウ  38239.66△153.86

日10年債利回り 0.891%▼0.008
豪10年債利回り 4.520%△0.113
英10年債利回り 4.324%▼0.038
独10年債利回り 2.575%▼0.055
米02年債利回り 4.9934%▼0.0042
米10年債利回り 4.6630%▼0.0410

NY原油 83.85△0.28
NY金  2347.20△4.70

———–4/29注目材料—————————–

<国内>昭和の日
特になし

<海外>
16:30 デコス・スペイン中銀総裁、講演
18:00 4月ユーロ圏経済信頼感指数
18:00 4月ユーロ圏消費者信頼感指数・確定値
20:15 レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
21:00 4月独消費者物価指数・速報値
28:20 デギンドスECB副総裁、講演

———–4/29きょうのひとこと「動かない日銀と財務省、投機筋に円売り安心感」——————–

米商品先物取引委員会(CFTC)が26日に発表した通貨先物のデータによると投機筋の円売り越し(ネット・ショート)は17.99万枚で2007年6月以来の高水準です。重要なのはこのデータが23日時点のポジション、つまり日銀会合前のものであるという点です。海外投機筋は、日銀が引き締めスタンスを強めるとは見ていなかったか、あるいは強めても円高に振れることはないと見ていたということになります。介入も「恐るるに足りず」と見ていたのでしょう。そして日銀が26日に現状維持を決めたのはご承知の通りで、財務省による介入も未だ発動されていません(26日は1日で3円も円安が進んだにもかかわらず)。動かない日銀と財務省が、投機筋に円売り安心感を与えている状況とも言えそうです。投機筋にしてみれば、円売りポジションが歴史的な水準に積み上がっているとはいえ、そのポジションを閉じる理由がないといったところでしょう。よほど想定外の事態が起きなければ、円売りポジションが巻き戻される=円高に振れる公算は小さいというのが今の円相場の地合いなのではないでしょうか。

本日もよろしくお願いします。