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- 今週のドル/円は年初来安値を更新するも・・・
今週のドル/円は年初来安値を更新するも・・・
- 2010年7月31日(土)21:21
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こんばんは。
今週のドル/円は週前半は前週末の欧州ストレステストを無難に消化したことや、米住宅関連の指標が相次いで市場予想を上回り、楽観的ムードが漂っていましたが、しかし水曜に発表された米耐久財やベージュブックが引き金となり、金曜に発表される第2四半期(Q2)国内総生産(GDP)への悲観的な見方が台頭し、暗いムードの中米Q2GDPを迎えました。
注目の結果は市場が予想していたよりも景気停滞ペースが加速していたことが示されると、発表後ドル/円は売られ、年初来安値を更新する場面がありました。しかしその後シカゴPMIなどの上昇を受けてドル/円か買い戻される展開となりました。それでは今週の流れを日ごとに見てみたいと思います。
○7/26(月)
先週23日に発表された欧州金融機関に対するストレステストが無難な結果となり、本邦の株高を受けてリスクを回避する動きが後退すると、ドル/円は87.71円まで上げた。だがその後欧州株や時間外のダウ平均先物の下落に伴い、リスクに対して消極的となる動きへとつながると、ドル/円は86.62円まで下げるも、米6月新築住宅販売件数が33.0万件と市場予想(31.1万件)を上回り、87.39円まで反発した。しかし米株の上昇がリスクを積極的に取る動きへつながると、今度はユーロや豪ドルに対して米ドルは売られ、86円後半と26日安値圏でのもみ合いが続いた。
○7/27(火)
アジア時間は86.90円レベルから87円でのもみ合いが続いたものの、欧州株が堅調に推移したことや、米5月S&P/ケース・シラー住宅価格指数は前月比+0.47%(市場予想:+0.20%)、前年比+4.61%(同:+3.85%)と市場予想を大幅に上回る結果となり、ドル/円は87円後半へ。またNY市場では米7月消費者信頼感指数が50.4(市場予想:51.0)となったものの、米7月リッチモンド連銀景況指数が16(市場予想:12)と強い結果であったことが好感され、米株の上昇によりドル/円は一段と上昇。引け間際には88円を試す機運が高まり、ドル/円は87.98円まで上昇した。
○7/28(水)
アジア時間では日経平均株価が上げ幅を拡大し、上海株式市場が上昇したことを手掛かりに、欧州市場序盤にドル/円は88.11まで上昇した。しかし米6月耐久財受注は前月比-1.0%(市場予想:+1.0%)、除輸送用機器も前月比-0.6%(市場予想:+0.4%)といずれも市場予想を下回る結果となり、ドル/円は87円後半から87円半ばへと軟調に推移した。その後米5年債の入札が好調な結果となり、87.72円まで反発したものの、米地区連銀経済報告(ベージュブック)では「経済は大半の地区で継続して拡大しているが、2地区は景気拡大ペースが減速」など米経済の不透明感を表す内容となり、米ダウ平均株価が下落。これによりドル/円も87.26円まで下げた。
○7/29(木)
アジア時間では前日の米耐久財受注やベージュブックにより米経済の不透明感が高まると、30日に発表が予定されている米第2四半期国内総生産(GDP)について、控え目な予想よりも低い結果となるのでは?といった思惑により、市場ではリスクを取ることに消極的となるムードが漂い、日経平均は下落、ドル/円は軟調に推移。その後米新規失業保険申請件数は45.7万件(予想:46.0万件)となるもドル買いムードが盛り上がらず。
その後セントルイス連銀のブラード総裁が「長期にわたる低金利を約束することは、日本の様なデフレに陥るリスクを高める可能性」などとデフレ懸念を示したことで、ドル/円は発表前の87円前半から86.56円まで下落し、その後も86円後半で推移した。
○7/30(金)
アジア時間は日経平均株価の下落に加え、、ドル/円は軟調に推移したが、その後はQ2GDP待ちの商状となり、ドル/円は86円前半でのもみ合いが続く。
注目の米第2四半期GDPは前年同期比+2.4%(市場予想は+2.6%)と伝わり、ドル/円は下落。前回数値が+2.7%から+3.7%へと修正されたことを材料に反発する場面が出たものの、米経済の減速が改めて確認されると、ドル/円は再び売られて86円の節目を割り込み、一時2009年11月30日以来となる85.95円まで下げた。また米ダウ平均株価は取引開始直後に110ドルを超える下落となった。
しかし、その後22:45に発表されたシカゴPMIが62.3(市場予想は56.0)、ミシガン大消費者信頼感指数・確報値が67.8(市場予想は67.0)といずれも市場予想を上回る結果となると、ダウは反発に転じて一時は前日比でプラスに浮上し、ドル/円は86.72円まで反発する場面が見られた。
●今週はベージュブックと耐久財が分水嶺か?
冒頭でも触れましたが、今週は水曜に発表された耐久財受注とベージュブックが分かれ目であった様に見られます。そしてGDPの結果はたしかに第2四半期(4-6月)において米経済の成長速度がスローダウンしていることを証明しました。
●シカゴPMIとミシガン大消費者信頼感指数の結果から来週を予測すると・・・
しかし、その後に発表されたシカゴPMIやミシガン大消費者信頼感指数が相次いで市場予想を上回る結果となり、下げていた米株やドル/円は買い戻されました。またこれらの経済指標は7月の数字であることから、来週発表される米経済指標にて、「4-6月はスローダウンしたけど、7月に再びペースを上げた」などという結果になった場合、株高&ドル/円上昇、というシナリオも考えられなくはないため、来週発表される米7月ISM製造業&非製造業や7月ADP、そして7月雇用統計などに、大きな関心が集まりそうです。
そのほかの材料では、欧州の経済指標が少ない中、オセアニアでの動きが目立ちました。
●28日、豪第2四半期消費者物価指数(CPI)は市場予想を下回り、8月利上げ期待はほぼ消滅
豪Q2CPIのなかで、豪準備銀行(RBA)が重視している基調インフレ率((CPIトリム平均+加重中央値)÷2、で算出)は前年比2.7%となり、RBAが目標としている2から3%のインフレ率や、RBA議事録で述べられた2.5%から3%の枠内に収まる結果となった。これにより7/8の6月豪雇用統計が強めの数値となったことによる8月利上げ期待がほぼ消滅し、豪ドル/円は下落。
●29日、NZが2カ月連続で利上げ
NZ準備銀行(RBNZ)は市場の予想通り、政策金利を0.25%引き上げ年3%としました。しかしその後の声明にて「利上げのペースはより緩やかになる見通し」と伝えられたことが嫌気され、NZドル/円は取引開始直後から60銭以上値を下げ、62.90円を記録。
来週は既に8月、そして週末には雇用統計が
気が付けば今日で7月が終わり、明日から8月です。8月は日本ではお盆シーズン、海外ではバカンスのシーズンにつき、季節的要因で見ますと相場参加者の減少により相場がこう着しやすい反面、何かの拍子で動き出したら止まらない性質ももっており、なかなか油断ならない月と言えそうです。
しかしその前に来週は米国にて重要な経済指標が相次いで発表され、2日に7月ISM製造業、4日には7月ADP全国雇用者数とISM非製造業、5日には新規失業保険申請件数、そして6日には7月雇用統計が予定されています。最も相場に影響力がありそうなのが雇用統計ですが、そのほかの経済指標も7月分のため、Q2のGDP後の米経済を確認してゆくという意味において、重要度はいつもよりも高くなっているものと見られます。
来週もよろしくお願いします。
今週はあわただしい相場展開でしたが、来週も重要指標が盛りだくさんのため、一度ゆっくり休んでおきたいところです。最近では猛暑が続いており、熱中症の被害に遭われている方も例年より多くなっております。どうか皆様もお体にはくれぐれもお気をつけください。それではまた月曜日にお会いしましょう。来週もまたよろしくお願いします。




