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米雇用統計目前で、世界経済の停滞が意識される
2010年7月 2日(金)08:30 written by 研究員 川畑
おはようございます。
昨日は米雇用統計の前日にもかかわらず、多くの材料が出た事により、ドル/円を始め相場は大荒れとなりました。まずは時系列で振り返ってみたいと思います。
東京市場
(1)日銀短観が発表されるも、現在の市場環境の下では素直には喜べなかったのか、2年ぶりの強い数字となるも、発表後のドル/円は88.47円界隈から10銭前後の小幅な上昇に留まる。
大企業・製造業のドル/円の想定為替レートは90.18円(上期:90.20円、下期:90.16円)となり、前回3月の91.00円(上期:90.97円、下期:91.02円)よりも幾分上昇した。しかし現時点で2円以上離れており、円高が定着する場合には株安要因となることが予想され、もし仮に市場にてリスクを取ることに慎重な動きが広まるようだと、為替にとっても下落要因となることが予想される。
(2)中国の6月製造業PMIが52.1となり、市場予想(53.2)や前回(53.9)を下回る結果となった。市場では今回、2カ月連続で前月を下回る結果となり、欧米のみならず中国でも経済成長ペースの鈍化が確認された。これにより世界的な景気の停滞が意識され、市場ではリスクを回避する動きへとつながり、日経平均株価が下げ足を速めるとともに年初来安値を更新したことを初め、ユーロ/円は10:30過ぎには107.49円まで、豪ドル/円は11:30過ぎに73.29円をつけるなどクロス円は下落となり、ドル/円も12:30過ぎに88.07円前後まで下げるなど、軟調な展開となった。
ただ、ドル/円は88.00円にあると言われていたオプションバリアーが突破できず、また一時前日比で200円以上下げていた日経平均株価が下げ幅を縮小し、時間外のダウ平均先物が上昇したことを手掛かりに、16:30過ぎには88.49円まで反発した。
欧州市場
(3)欧州中銀(ECB)が期間6日のオペにて、1112.37億ユーロを供給すると発表。発表直後は市場が想定よりも多いとの印象を受けたことで、ユーロがやや弱含みとなる場面が見られたが、すぐに反発した。また注目のスペインの5年物入札は、利回りが3.675%と前回の3.532%を上回り、応札倍率も1.7倍と前回の2.35倍を下回ったものの、無難にクリアしたことで、ユーロ反発の余地が生まれたようである。この後NY市場にかけて、ユーロは大きく反発した。
(4)20時過ぎ、ドル/円は88円を割り込む。一旦は5/6につけた87.94円で反発するも、その後は軟調な展開が続く。ダウ平均先物やユーロ/ドルの反発に加え、先ほどの88.00円のオプションが破られたことが主な理由としてあげられる。
NY市場
(5)米経済指標の悪化
21:30の米新規失業保険申請件数は47.2万件と、市場予想(45.5万件)を大きく上回る結果となり、市場ではドル売りが強まる形となった。また米6月ISM製造業軽挙指数は56.2と予想(59.0)を下回った。また5月中古住宅販売保留も住宅の住宅購入者向け税制優遇措置が終了した直後とはいえ、前月比-30.0%と予想(-14.2%)と大きく悪化。
これにより市場ではドル売りが強まる形となり、ドル/円は夜半に昨年12月2日以来となる86.95円まで下げる一方、ユーロ/ドルは東京時間につけた1.2192ドルから上昇を続け、明け方には5月24日以来となる1.2539ドルまで上昇した。
(6)スイス中銀が動き出した?との観測がNY市場で出ており、ユーロ/スイスでユーロ買い・スイス売りに出た模様である。このこともユーロ浮上のきっかけの一つとして働いた様子である。
なんとも盛りだくさんな一日でした。昨日のポイントとしまして、欧米時間にかけて、ドル売り=ユーロ売りとならなかったことを挙げたいと思います。 昨日以前の最近の市場では、リスクを回避する局面ではドル/円が売られるとともに、ユーロ/ドルも売られるという動き出した。しかし昨晩のNY市場ではそうはならず、米経済指標の悪化はリスクを回避する動きとなる口実には十分は筈ですが、実際はそうはならず、ユーロ/ドルは1カ月ぶり高値更新となりました。今日のマーケットではリスク回避でドル/円とユーロ/ドルが共に下げる展開とはならない可能性があり、注意したいところです。
また本日は米6月雇用統計の発表が予定されています。昨日の新規失業保険申請件数は今回の雇用統計ではカウントの対象外ですが、5月より4週移動平均では増加傾向を示しています。また米6月ISM製造業でも雇用指数が57.8と、前回の59.8より低下していおり、いずれも本日の雇用統計に重くのしかかることが予想されます。
それ以外では大きな経済指標の発表は予定されていないことから、雇用統計が近づくにつれ、市場では積極
的な売買が手控えられた場合、相場は小動きとなる可能性もあります。
本日も一日、よろしくお願いいたします。
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昨日、本日の雇用統計についての特番が収録されています。ご覧いただければ幸いです。
「どうなる雇用統計?外為番付・横綱スペシャル」はコチラからどうぞ。




