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2010年6月30日バックナンバー
米6月ADPは予想を大きく下回り、ドル/円下落
2010年6月30日(水)21:19 written by 研究員 川畑
先ほど米6月のADP全国雇用者数が発表されました。
(米) 6月ADP全国雇用者数 +1.3万人(前回+5.7万人(+5.5万人より修正) 市場予想+6.0万人)
市場予想を大きく下回る結果を受けて発表直後の市場ではドル/円が下落、1分足チャート上では10銭ほどの窓を開けて下げる反応となっています。
ドル/円は発表前の88.67円界隈から、21:18時点では88.48円前後まで値を下げる場面が見られました。またこの結果を受けユーロ/ドルやポンド/ドルも値を下げており、市場では単に米経済指標の悪化としてではなく、リスクを回避する動きとして反応し、下落へとつながったのではないかと見られます。
本日は月末日&半期末でもあるため、ここから積極的に新規のポジションメイクは期待しづらいかもしれません。今晩このあとは米株の動向やシカゴPMIに、市場の関心を集めそうです。
NY時間の注目は米6月ADP全国雇用者数
2010年6月30日(水)19:07 written by 研究員 神田
給与計算代行業のADP社が全米約22万社の民間企業の雇用者数を調査したもので、米労働省が発表する雇用統計の民間部門雇用者数の先行指標として注目されます。
過去6カ月間の推移は
12月-14.9万人→1月-8.2万人→2月+0.3万人→3月+3.2万人→4月+6.5万人→5月+5.5万人
一方、労働省雇用統計の民間部門雇用者数は
12月-8.3万人→1月+1.6万人→2月+6.2万人→3月+15.8万人→4月+21.8万人→5月+4.1万人
両者の数字にそれほど相関関係があるとは言えませんが、いずれも4月にピークを付けているあたり、傾向は同じです。今回のADPが5月の+5.5万人を上回れるかどうかで、2日の雇用統計への期待値が変化しそうです。
ADP全国雇用者数は21時15分の発表で、事前予想は+6.0万人となっています。
ドイツ大統領選の結果にも注目
2010年6月30日(水)18:59 written by 研究員 神田
ドイツ連邦議会では大統領選挙が行われ、そろそろ投票が行われる時間となりました。結果は日本時間21時頃に判明すると見られますが、決選投票になればもう少し送れる可能性がありそうです。
連立与党が擁立しているクリスチャン・ウルフ氏の勝敗が焦点で、ウルフ氏の敗北はメルケル首相の進退問題に発展する可能性があると言われています。政局の不透明感は通貨の売り材料にされやすく、与党候補の敗北はユーロ売りにつながる可能性があります。
先ほどのECBのオペについては落札額の少なさが好感されてユーロの買い材料となりましたが、今度はドイツの大統領選と、ユーロにとっては一難去ってまた一難という状況です。
夜の注文状況(豪ドル/円&ポンド/円:6/30/18:30)
2010年6月30日(水)18:44 written by 研究員 川畑
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(株)外為どっとコム提供
ご参考までに。
豪ドル/円は76.00円前後では売り意欲が強そうですが、76.00円には買いストップも見られます。
夜の注文状況(ドル/円&ユーロ/円:06/30/18:30)
2010年6月30日(水)18:41 written by 研究員 神田
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(株)外為どっとコム提供
ドル円の上値での売りはそれほど多くないようで、ストップ買い注文も断続的に並んでいるようです。
上げ始めれば戻りは早そうに見えますが・・・
ユーロ反発:ECBオペの結果を受けて
2010年6月30日(水)18:28 written by 研究員 神田
ECBの3ヶ月物オペの結果が発表されました。1年物オペの期落ち(満期)分が4420億ユーロだったのに対し、借り換えとなる今回の3ヶ月物オペの落札総額は1319億ユーロにとどまり、欧州の銀行の自力での資金調達に対する不安はそれほど強くなかった事を示しました。
これを受けてユーロの買い戻しが進んでおり、ユーロ/円は108.85円まで約70銭の上昇、ユーロ/ドル1.2274ドルまで約60ポイントの上昇となっています。また、ユーロはスイスフランや英ポンドに対しても上昇しており、ユーロ全面高の様相となっており、それだけ欧州の金融機関に対する懸念が強かったと言えそうです。
本日、ドル円のポイントは?Part2
2010年6月30日(水)18:18 written by 外為総研 岡田
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上記のドル/円チャート(時間足等)は6/30の18:16現在【88.56円】。
レート提供元:(株)外為どっとコム 画面はクリックすると、拡大します。
ユーロ/ドル、ユーロ/円のショートカバーが本日先行していますが、
ドル/円もどこかでは上値を抑えられそうです。
上記にポイントを記載しています。
※本日、ドル/円の重要ポイントは、コチラをご覧ください。
【お知らせ】外為番付7月場所・番付編成会議アップしました
2010年6月30日(水)17:39 written by 研究員 神田
当社HP内映像コンテンツ「外為番付」では、7月の新番付発表と7月場所の見どころなどを簡単に動画にまとめてありますので、ご興味ある方はコチラからご覧になってみてください。なお、HP内の番付表は明日1日にアップする予定です。現在は6月場所の番付がご覧いただけます。
豪スワン副首相、資源税めぐる業界との協議の期限は設けず
2010年6月30日(水)16:55 written by 研究員 川畑
以下、ロイターより。
スワン副首相兼財務相の発言
・資源超過利潤税(資源税)導入計画をめぐる資源業界との協議について、決着期限は設けていない
・2013年までに財政を黒字化する方針は変わらず
・予想される税収の減少は歳出カットで補えるとし、黒字化は資源税頼みでない
======
豪ドル/円は15時過ぎから、時間外のNYダウ先物が堅調な値動きとなっていることを手掛かりに反発しており、
昨日と今日16時時点での30日安値である74.90円を下値に、本日は上値抵抗として機能していた75.50円レベルがクリアに抜けたことで、16時前には75.88円まで上昇する場面が見られました。
現時点ではこのニュースは材料視されている形跡はありませんが、今後の伏線なのでしょうか。
またギラード新首相が就任したことに伴い、資源業界団体がラッド首相の在任時に行っていた資源税反対キャンペーンを停止していましたが、その期限が7/2のため、来週が近づくにつれ資源税をめぐる行方が再び材料視される場面もありそうです。
ポンド/ドル、エリオットの修正波動の第2波入りか
2010年6月30日(水)15:35 written by 研究員 川畑
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(上記ポンド/ドルのチャート(日足)は6/30の14:48現在。クリックすると拡大します)
ポンド/ドルはエリオット波動の修正波動の第2波目に入った可能性があります。5/20からの反発局面において、6/14に3/1高値(1.4782)を上抜いたことにより、それまでの下落波動から修正波動入りとなました。また6月に6日と12日の移動平均がゴールデンクロスしてからは、ローソク足がボリンジャーバンド上限と12日移動平均(6/30時点では1.4906)の間での推移が見られました。
昨日はローソク足がボリンジャーバンド上限から外れ、本日は6日移動平均(1.5025)を試す場面が見られたことから、まずは12日移動平均への下押しが見込まれるとともに、修正波動のb波入りが見込まれることから、本日は取り上げてみました。
まず下値は、5/20安値(1.4228)から6/28高値(1.5126)の値幅0.0898の38.2%戻しが入ったと仮定すると、1.4783が目標値として点灯します。その下は61.8%戻しがか言ったと仮定すると1.4571、またはバンド下限がほぼ平行移動しているボリンジャーバンド下限(6/30時点では1.4344)などが、攻防の分岐点となりそうです。
そして上値は6月の上昇以降、ボリンジャーバンド上限(6/30時点では1.5194)が一つの目安となっており、仮にここを大きく突破する場合には5月後半からの戻り上値を試す展開が変調となる可能性から、短期ではアクセラレーテッドラインの出現により上値を試す動きが強まりそうです。しかし200日移動平均(6/30時点では1.5629)が下向きである以上、ここを大きく超えて上昇するシナリオは描きにくいことから、まずは4/15高値(1.5522)が試されそうです。
今夜から明朝にかけての注目材料
2010年6月30日(水)15:15 written by 研究員 ジェルベズ
東京市場の為替相場は小動き。ドル/円相場は88.40円から88.70円を中心に推移しています。動きの値幅が小さいうちに、目先の手掛かり材料を事前に確認していきましょう。
6/30(水)
18:00 (ユーロ圏) 6月消費者物価指数・速報
21:00 (南ア) 5月貿易収支
21:15☆(米) 6月ADP全国雇用者数
21:30☆(加) 4月GDP
22:45☆(米) 6月シカゴ購買部協会景気指数
7/1(木)
08:50☆(日) 日銀短観
10:00☆(中) 6月PMI製造業
10:30☆(豪) 5月小売売上高
10:30 (豪) 5月住宅建設許可件数
※☆は特に注目の材料
本日から明日午前にかけては本当に材料豊富です。ただ現状、良い結果が出ても米雇用統計を控えてリスクを取る動きにはなりにくい一方、悪い結果が出れば大きくリスクを回避する動きになりがちです。悪い指標内容には特に警戒しながら取引する必要がありそうですね。
♪経済指標の予測カレンダーはこちらから
♪本日の為替の見通しはこちらから
豪ドル/円 強気見通しの根拠が後退・・・
2010年6月30日(水)14:50 written by 研究員 ジェルベズ
米雇用統計を7月2日に控えて積極的にリスクを取りに行く機運自体が萎んでいますが、それ以上に為替市場全体で経済の下振れリスクに対する警戒感が強まっています。
主な要因は、米国の各種経済指標に悪い結果が続き、米国経済の回復がそれまで予想されていたほど強くないのでは、との見方が広がっているためです。さらに、中国人民元の切り上げも期待先行で尻すぼみに終わった上、29日に米民間調査会社カンファレンス・ボードが4月の中国景気先行指数のを「計算上の誤りのため」に下方修正したことで、それまで堅調に推移してた資源国通貨が反落する結果となっています。
本日30日を含めて、今週は米国の経済指標は比較的注目度が高いものが多い上、7月1日朝には豪州経済指標や、中国の製造業のPMIの発表が予定されているなど、手掛かり材料は豊富です。引き続き、結果が悪かった場合はリスクを回避する動きが強まり、豪ドルは円に対してさらに下落するものと考えられるます。悪い結果が続けば、6月前半に下値を支えた83円台半ばのラインも割り込み、5月21日に付けた安値71.85円近くまで下げる可能性も否定できません。各経済指標の結果を1つずつ確め、相場の方向感を確認していきたいところですね
月足ユーロ/円チャートが語る未来予想図
2010年6月30日(水)14:24 written by 外為総研 岡田
上記のユーロ/円チャート(月足)は6/30の14:00現在【108.20円】。
レート提供元:(株)外為どっとコム 画面はクリックすると、拡大します。
ユーロ/円の110円⇒120円への上昇、もしくは120円⇒110円への下落は、いつもワン・ウェイとなる通過点のようです。結局今回も下落する時は速かったですね。
問題はここからですが、88.93円(2000年10月)から169.95円(2008年7月)までの上昇(+81.02円)の61.8%戻しである119.88円を割り込んで定着している以上は、ここからは上昇の半値である129.44円よりも、
88.93円の方が近いのかもしれません。
110円⇒100円にかけては上がるときも下がるときもゴチャゴチャしているので、これから下落するとしても、
結構上がったり、下がったりの動きで、結局100円割れていった、みたいな動きになるのかもしれません。
土俵際のドル/スイスフランを読み解く
2010年6月30日(水)13:38 written by 外為総研 岡田
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上記のドル/スイスチャート(日足)は6/30の13:30現在【1.0813】。
レート提供元:(株)外為どっとコム 画面はクリックすると、拡大します。
ドル/スイスの日足チャートを見ると、1.0800-1.0810が日足チャートでの重要サポートで、ここは土俵際であり、まだ割っていないことろです。
際どさを増していますね。
土俵を割れると、永久追放、ではなく、1.06近辺の200日線を目指すことになります。
※本日、ドル/円の重要ポイントは、コチラをご覧ください。
欧州時間はECBのオペの結果に注目
2010年6月30日(水)13:32 written by 研究員 神田
明日1日に期限を迎えるECBの1年物資金供給オペの期落ち(満期)分が4420億ユーロ。この借り換えのために本日、3ヶ月物オペの入札が予定されています。ただ、通常の銀行間金利(EURIBOR)が0.761%(29日現在)となっているのに対し今回の3ヶ月物オペの金利は1%となっており、市場からの調達に比べ高い金利を支払わなければなりません。したがって、優良な銀行は応札を控えると見られ、割高でも資金調達をECBに頼らざるを得ない銀行の入札が中心になると見られています。という事は、落札額が多ければ多いほど資金調達に不安を抱える銀行が多いという解釈になる訳で、今回のオペでは落札額に注目が集まっています。落札額が大きければ(3000億ユーロが目安と言われているようです)ユーロ売りにつながりやすいと思われます。逆に落札額が少なければユーロの買い要因となりやすいのですが、オペへの入札を控えた銀行が市場で短期資金の調達に動いた場合、短期金利の上昇圧力となり、EURIBORが上昇するという可能性もあります。EURIBORの上昇はユーロ売り材料とされているだけに、たとえ今回の落札額が少なくても息の長いユーロ買い材料とはなりにくいと思われます。
オペの結果は日本時間18:15頃の予定です。
「第3の恐慌」論=ノーベル賞学者クルーグマン教授
2010年6月30日(水)12:39 written by 外為総研 岡田
先週前半に盛り上がった「人民元弾力化フィーバー」ですが、その後の世界的な株価下落の再発懸念でみんなの目が外れてしまい、ドル人民元への注目度は日に日に低下してきている雰囲気です。
今週これまでの上海銀行間市場での値動きをみると、月曜日に一時1ドル=6.7900元台を割り込む局面もありましたが、定着はせずにその後は6.7900-6.800元のレンジ内での揉み合い推移となっています。過去の中国の為替政策は基本的に自国の都合最優先で実施されており、もしもこれから世界同時株安が続いて中国景気にも悪影響が及ぶようだと、せっかく始まった人民元の漸進的高め誘導がすぐに終わってしまうリスクもあります。
その場合は、当然米国議会の反発も強まるでしょうから、マーケットが嫌う米中経済摩擦激化懸念や、保護主義懸念なども台頭しやすくなりそうです。今後世界同時株安が続けば為替相場の地合いはリスクオフ、世界景気回復持続シナリオ復活ならリスクオンという大雑把な方向感は変わらないと思いますが、世の中の雰囲気がいずれに向かうにしろ、「中国の為替政策」はその傾向をより強化する触媒のような役割をはたすことになりそうです・・・
昼の注文状況(豪ドル/円&ポンド/円:6/30/12:20)
2010年6月30日(水)12:37 written by 研究員 川畑
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(株)外為どっとコム提供
ご参考までに。
豪ドル/円は安値圏から幾分値を戻していますが、上では売り注文よりも買いストップの方が目立ちます。ポンド/円は朝の時点と比べ、132.00円の買い注文が増加している様子です。
昼の注文状況(ドル/円&ユーロ/円:6/30/12:20)
2010年6月30日(水)12:33 written by 研究員 ジェルベズ
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提供は(株)外為どっとコムです。
朝からあまり変わり映えしない板ですね。
米国2年債利回り、一時0.58%台。どこまで下がるか?
2010年6月30日(水)12:10 written by 外為総研 植野
本日午前中のドル円相場は88円38銭から69銭と約30銭の値幅で小康状態になっています。前場の日本株は前日比200円以上安い9366円54で引けましたが、昨晩のニューヨーク市場での米国株安と円高を受けてこの程度の日本株の下落は寄り付き前にある程度織り込まれていたような雰囲気です。日本株安を理由に、東京外国為替市場で一段の円全面高が進みそうな気配は今のところ高まっていません。
一方、近年のドル円相場と縁の深い関係にある米国の2年債利回りをみると、本日11:00頃には一時的に0.5896%と、0.5900%の壁も割り込む場面が見られました。米国景気下振れ観測の強まりによる米国の金利低下が最近のドル円の下落の基本的背景になっている状況下、先行きの2年債利回りの低下余地に対する注目が集まっています。
米国の主要政策金利であるフェデラルファンドレート翌日物の誘導目標水準は0.00-0.25%なので、さすがに2年国債の利回り水準として、それ以下はなかなか定着しにくいと考えられます。仮に0.25%ぐらいまでの低下が最大あるとすると、現在の0.60%前後からの低下余地は最大で0.60-0.25=0.35%ポイントぐらいという感じでしょうか。
近年のドル円相場の動きをみると、米2年債利回りが0.10%動くと平均的には80銭ぐらい反応しているというイメージがあります。これらを基準に計算すると、ドル円の低下余地のイメージは、80銭×(0.35÷0.10)=2円80銭程度。現在の88円50銭界隈から差し引きした水準は85円70銭になります。実際にはオーバーシュートの可能性もありますので、今後米国景気に対する悪化懸念が一段と強まっていく場合は、85円前後といったあたりまでは持っていかれる可能性もあるというところでしょうか。
もちろん、近年のドル円相場と米2年債利回りの関係は趨勢的に連動しているようにみえるだけで、日々刻々の反応は必ずしも安定している訳ではありません。「現在の米国の政策金利水準を前提にすると0.6%割れの2年債利回りの水準は、臨界点にかなり近づきつつある」という意見もありますし、世の中の期待が急に悲観方向に振られた分、週末の米雇用統計などが意外に良い結果になった場合には反動による押し戻しもそれなりに出てくる可能性も否定はできないと思います。
いずれにしろ、鍵を握るのは今後の米国景気です。ドル円の水準目処は人によって様々でしょうが、今後の米国景気、金利の方向感とドル円相場の向かうベクトルが一致するという点は確かだと思いますので、まずは今晩21:15に発表される6月ADP全米雇用報告に注目したいと思います・・・
英早期利上げ観測に冷や水・・・ フィッシャー発言
2010年6月30日(水)11:54 written by 研究員 ジェルベズ
昨日29日、イングランド銀行(BOE)のフィッシャー理事は以下のように発言しました。
・需要の減少幅からみて、リセッションによる下振れ圧力はそれほど強くないようだ
・生産減少を示唆するよりも、余剰生産能力は少ないようだ
・GDP減少は予想ほど雇用に悪影響は与えない
・英ポンドの下落はCPIを1%から2.5%押し上げる
・CPIは今後2年から3年、ほぼ2%以下の水準にとどまるだろう
・需要の回復によって大きなインフレ圧力が発生する可能性は低い
・金融政策を早すぎる段階で引き締めるリスクについて、敏感であるべき
・(デフレリスク)は後退した可能性はあるものの、消え去ってはいない
・(デフレリスクが)顕在化した場合にはその対応で一段と大きな努力が必要になろう
・最近のインフレ率の上昇に対し、金融引き締めで対応しなかったことは賢明だった
・中銀の予測が誤っている可能性もある
・インフレ圧力が中期的に高止まりする公算が大きければ、我々に求められることは明確だ
英国では今年に入り、BOEの掲げる目標の2%+1%を上回り続けています。しかし、フィッシャー理事は「物価上昇は一時的」とする5月のインフレレポートの見解を支持した格好です。さらにデフレリスクにまで言及しています。しかし一方で、「中銀の予測が間違っているい可能性」に触れるなど、慎重な姿勢を示しています。
両サイドでものを見ていますが、どちらかと言えば「早期利上げに消極的」と言えそうです。つまり、前回の英金融政策委員会(MPC)で0.25%の利上げを主張したセンタンス委員に同調している様子はないと言えるでしょう。
昨日のポンド相場はユーロなどの動きが大きかったため、それに追随して動き、このフィッシャー発言が大きく材料視されることはありませんでした。ただ、本日17時5分からはポーゼンMPC委員が講演する予定です。彼も早期利上げに消極的な態度を示せば、先週から台頭している英早期利上げ観測もだいぶ沈静化しそうです。そうなれば、ポンドは一旦売り優勢となりそうです。
今日の豪ドル/円テクニカル見通し
2010年6月30日(水)11:05 written by 研究員 川畑
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(上記豪ドル/円のチャート(日足)は6/30の10:53現在。クリックすると拡大します)
豪ドル/円は昨日、実体部が3円近い大陰線を出したことにより、5/21安値(71.85円)からのサポートラインを下回る展開となりました。これにより豪ドル/円は5月安値からの反発局面が変調となる可能性が出ています。また今回の大幅下落により、20日移動平均(6/30時点では77.53円)の線の向きが下向きに転じていることから、目先は下値を試す展開が先行することが予想されます。
まず下値は、74.85円(6/21高値80.84円から5/21安値71.85円の値幅8.99円の2/3戻し)がポイントと見られます。昨日29日安値は74.90円となっており、この辺りで下支えされた格好です。その下は74.16円(6/30時点での、ボリンジャーバンド下限)から73.68円(6/7安値)の間、底を下抜けた時は71.85円(5/21安値)、中期では67.94円(2009年2月安値55.52円から2010年4月高値88.04円の値幅32.52円の61.8%戻し)や66.36円(同、2/3戻し)が目標値として点灯しそうです。
そして上値は、本日のところは先日の大陰線に対してどこまで戻せるかがポイントとみられ、76.10円(昨日大陰線の値幅2.76円の1/3戻し)まで戻せないようですと、一段と下落する余地はありそうです。また頭上には抵抗が多くなっており、76.70円前後(6/30時点での、5/21安値からのサポートライン)や77.40円前後(同、6/21高値からのレジスタンス)、77.94円(6/29高値&始値)などがあり、特に77.40円を突破できない間は下落トレンドが継続しそうです。
○サポート
74.85円(6/21高値80.84円から5/21安値71.85円の値幅8.99円の2/3戻し)
74.16円(6/30時点での、ボリンジャーバンド下限)
73.68円(6/7安値)
71.85円(5/21安値)
○レジスタンス
76.10円(昨日大陰線の値幅2.76円の1/3戻し)
76.70円前後(6/30時点での、5/21安値からのサポートライン)
77.40円前後(同、6/21高値からのレジスタンス)
77.94円(6/29高値&始値)
昨年晩秋以来、どこかでは必ず売られている「ユーロ」・・・
2010年6月30日(水)10:54 written by 外為総研 植野
昨日の為替市場ではユーロの下落がかなり目立っていましたが、ここで改めて昨晩ユーロが作った安値の水準について確認しておくと・・・
一番目立つのがやはり最近流行の「ユーロスイス」で、これが1ユーロ=1.3166スイスと発足来安値更新の旅を続けています。次が日本に利害関係者が多い「ユーロ円」で、昨晩の安値は107円27銭と、これは2001年11月以来の水準です。この辺は、かなり前までタイムマシンで遡らないといけない数字になっています。
水準としてみた場合、これらに次ぐのが「ユーロポンド」でしょうか。昨晩の安値は1ユーロ=0.8067ポンドと、こちらは2008年11月以来のレベルです。
これらに比べると、昨晩の「ユーロドル」の安値は、1ユーロ=1.2150ドル前後と今月7日に記録した1.1874ドルの安値よりもまだ高い水準にあります。
「ユーロオージー」などは、昨晩は世界景気悪化懸念で資源国通貨が売られた影響でむしろ上昇しています。足下のレベルは1ユーロ=1.4350豪ドル台と、5月17日に記録した1.3924豪ドルに比べると、そこそこ高い水準にいます。
それぞれの通貨ペアで雰囲気が違っていて興味深いですが、これら一連の「各種ユーロ相場」を並べてみると、特徴的なのは去年の晩秋ごろを境にして、どこかでユーロが買い戻されていても、別のどこかの通貨ペアではユーロが売られているというケースが多く、長続きするユーロ全面高という局面を見つけるのがとても難しいということです。
実際、国際決済銀行(BIS)が発表している「ユーロ」の実効為替レートをみると、昨年の11月以降は毎月ユーロ相場の平均値が下落し続けていることが確認できます。これまでのところ、ユーロ相場全体を覆う軟調地合は続いているようです。
格付け会社が格付け会社を・・・
2010年6月30日(水)10:45 written by 研究員 ジェルベズ
格付け会社S&Pは29日、格付け会社ムーディーズの短期債務格付け「A1」を引き下げる方向で「クレジットウォッチ」指定にしました。「格付け会社が格付け会社を格下げする見通し」という世にも珍しい状況となっています。
理由については、「最近の米国の法案を受け、格付け会社の利益率が低下し、訴訟関連コストが増加する可能性があり、ムーディーズの事業リスク増大が見込まれるため」と説明しています。
確かに格付け会社に対する各国金融当局や投資家からの風当たりは強く、事業リスクは増大しています。しかし、これが根拠になると、自社の事業リスクも増大していると言っているのも同じです…。格付け会社の形が少しずつ変わり始めている感じがしますね。具体的に規制強化などによって格付け会社のメスが入れば、一段と変化の度合いが強まりそうです。そうなれば、私たちがこれまで参考にしてきた「格付け」というものの見方も変化してくる可能性があります。
仲値公示は盛り上がらず
2010年6月30日(水)10:09 written by 研究員 川畑
本日は月末に加え、四半期末でもあることから、一部では仲値公示に向けて動きが期待されていました。しかし日経平均株価が年初来安値を更新し、市場ではリスクを回避するムードが強かったこともあり、ドル/円は9時時点では88.60銭を挟んでのもみ合いから、仲値公示にかけて88.46円まで値を下げ、本日10時時点の30日安値(朝7時前につけた88.46円)に並ぶ場面がありました。
株安自体は昨日の米ダウ平均株価や日経平均先物が大幅下落となったことで、ある程度は織り込まれていたもようであり、現時点では為替への影響は限定的となっています。
このあと10時半以降は上海株式市場の値動きが注目されそうです。
本日、ユーロドルのポイントは?
2010年6月30日(水)09:54 written by 外為総研 岡田
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上記のユーロ/ドルチャート(日足)は6/30の09:45現在【1.2177】。
レート提供元:(株)外為どっとコム 画面はクリックすると、拡大します。
ユーロ/ドルは、6月11日以来 久々に20日線を下回ってきました。
しかし、それでも最重要なのは、1.2150の水準です。
これを下回るかどうか。昨日(6/29)のドル/円が89.00-89.10を下まわって加速したように、
ユーロ/ドルの1.2150は上がるときも下がるときも関所のように重要なところです。
下攻めで1.2150を何日かかけても下落しない場合、戻り上昇となる可能性があります。
※本日、ドル/円の重要ポイントは、コチラをご覧ください。
朝の注文状況(豪ドル/円&ポンド/円:6/30/09:20)
2010年6月30日(水)09:36 written by 研究員 川畑
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(株)外為どっとコム提供
ご参考までに。
豪ドル/円は昨日75円を割り込んでいますが、すでに75.00円には買い注文が並んでいます。一方で74.80円には大量の売りストップが見られます。ポンド/円は売り注文がやや少なめです。
朝の注文状況(ドル/円&ユーロ/円:6/28/09:20)
2010年6月30日(水)09:35 written by 研究員 ジェルベズ
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提供は(株)外為どっとコムです。
ユーロ/円は107.00円の買いが突出していますが、同じラインに売りストップも随分あります。相殺されて、結局下支えにはならない印象です。あくまでこの板から見て取れる印象にすぎませんが・・・。
日経平均174円安 為替は冷静な動き
2010年6月30日(水)09:03 written by 研究員 神田
30日の日経平均株価は-174.22円の9396.45円で寄り付きました。
ただ、昨日のNY株の下落や昨日のシカゴ日経平均先物の下落(終値:9345円)からこの程度の下げは想定内のようで、今のところリスク回避の動きにはつながっていません。ドル/円も88.60円台で推移しています。
この後は10時30分に始まる、上海総合株価指数の動向に注目です。昨日は国有銀行のIPOへの懸念や中国景気の減速懸念を理由に下げただけに、急反発は望みにくそうですが・・・
本日、ドル円のポイントは?
2010年6月30日(水)08:22 written by 外為総研 岡田
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上記のドル/円チャート(日足)は6/30の08:00現在【88.64円】。
レート提供元:(株)外為どっとコム 画面はクリックすると、拡大します。
昨日(6/29)は世界市場全般の「リスクオフ大会」「リスクオフ音頭」「リスクオフ大合唱」が蔓延し、ドル/円は久々の大きな動きを見せました。
ドル/円の昨日のテーマは「89円割れないぞチーム」「89円割り込むぞチーム」の合戦であり、勝利した方は凱歌と雄たけびを上げ、敗北した方はポジション撤退の憂き目に遭いました。
相場は次のテーマや、次の次のテーマを探して、市場価格に織り込みつつ、時には行き過ぎ感をも演出させます。
欧州債務危機・欧州金融危機が米国の足許まで押し寄せるのに、5月の危機発生から2-3カ月かかるというのは、市場参加者の共通認識でした。
ここからは、
・米国債10年物が3%を下回ってきたことで、この事態は「尋常でない」と悟り始めた方が多そうですが、ここからそれが2.5%まで行けるのか?行くような材料が出てくるのか?
・くりっく365(取引所証拠金取引)のドル/円ポジションは買い玉が10億ドルを突破しましたが、今後のその行く末は?
・クロス円の状況はどうなのか?ユーロ/円は「ここで終わり」というには中途半端。ポンド/円はまだ売り余地はあるのではないのか?
・NYダウが1万を割れ、これはようやく「始まりの始まり」なのか?日経平均は9378.23を割れるのか?
これらが果たしてどうなるのかを「それぞれ」の方が考える段階にあると言えましょう。
※チャーチル英元首相「賢者は歴史に学ぶ。愚者は経験に学ぶ」
■上値ポイント
(1)94.99円:5/04高値
(2)92.89円:6/04高値
(3)91.87円:60日線(下落)
(4)91.47円:今年の高値-安値(94.99-87.94)の半値
(5)90.82円:200日線(やや下落)
(6)90.71円:20日線(下落)
(7)90.34円:6/21-25の高値-安値(91.48-89.20)の半値
(8)89.22円:ライン:6/24-6/29の高値-高値(89.98-89.41)を結んだ線
(9)89.13円:【重要】ラインE:11/27-5/06の安値-安値(84.79-87.94)を結んだ線
(10)88.85円:6/29の高値-安値の半値(89.41-88.28)の半値
■下値のポイント
(1)88.28円:6/29安値
(2)88.12円:3/04安値
(3)87.94円:5/06安値
■また、注目の時間足の指数移動平均(08:06現在)です。
『60分足の20EMA』:88.70円
『60分足の70EMA(=4時間足の20EMA)』:89.12円
取引値【88.67円】 < 『60分足の20EMA』 < 『60分足の70EMA』
と、売り方向に力のかかったフォーメーションです。
『60分足の70EMA(=4時間足の20EMA)』での戻り売り(ストップポイントはエントリーから30銭上)が先行となります。
本日も、よろしくお願い申し上げます。
典型的なリスク・オフ相場の再来・・・
2010年6月30日(水)07:08 written by 外為総研 植野
おはようございます。
昨日の為替市場は典型的なリスク・オフ相場となって、ドル円、クロス円ともに円全面高の相場展開になりました。1日の動きを振り返っておくと・・・
(1)東京早朝は89円30銭台で始動。序盤は手掛かり材料難で小動きだったが、日本株を含めたアジア株が全面安となり、時間外の米国債利回りが大幅に低下する過程で円全面高に。欧州勢力参入後はその動きが加速し、日本時間夕刻にかけて、ユーロ円が年初来安値を更新して2001年11月以来の水準となる107円70銭台に下落するとともに、ドル円は89円を割り込んで89円50銭台まで下落。
(2)ショートカバーで反発し、一時88円90銭台まで買い戻される場面もあったが、NY時間帯に入って米国株が寄り付きから軟調に推移したほか、6月米コンファレンスボード消費者景気信頼感指数が予想を下回って大幅に悪化すると円全面高の動きが再加速。日本時間23:00過ぎに、ユーロ円は一時107円20銭台、ドル円は一時88円30銭前後まで下落。
(3)その後米国株価が安値圏での小康状態に転じると再びショートカバー優勢になったが、ドル円相場の反発力は限定的。88円50銭台で東京市場にバトンタッチ
・・・という流れでした。
昨日の金融市場では、世界中で株が売られて債券が買われ、金を除く主要商品も軒並み全面安という典型的なリスク・オフ・ムードが蔓延する中、為替市場では円とスイスフランとドルが買われて資源国通貨と新興国通貨と欧州通貨が売られると展開になりました。5月に生じた世界同時株安の時期を彷彿とさせるような状況になっています。
本日の東京市場では経済指標などの注目材料は乏しいですが、引き続き国内外の株価の動きや時間外の米国債利回りの動きが注目されます。また、本日は米国の時間帯に入ると21:15に6月ADP全米雇用報告の結果発表が予定されています。金曜夜に発表される米6月雇用統計の内容を占う上でも注目されている指標ですので、結果次第でかなりの影響力が米国の金融市場や為替市場に及ぶ可能性がありそうです。
今日も一日よろしくお願いします。




