- 外為リアルタイムレビュー >
- 英早期利上げ観測に冷や水・・・ フィッシャー発言
英早期利上げ観測に冷や水・・・ フィッシャー発言
- 2010年6月30日(水)11:54
- この記事についてつぶやく
昨日29日、イングランド銀行(BOE)のフィッシャー理事は以下のように発言しました。
・需要の減少幅からみて、リセッションによる下振れ圧力はそれほど強くないようだ
・生産減少を示唆するよりも、余剰生産能力は少ないようだ
・GDP減少は予想ほど雇用に悪影響は与えない
・英ポンドの下落はCPIを1%から2.5%押し上げる
・CPIは今後2年から3年、ほぼ2%以下の水準にとどまるだろう
・需要の回復によって大きなインフレ圧力が発生する可能性は低い
・金融政策を早すぎる段階で引き締めるリスクについて、敏感であるべき
・(デフレリスク)は後退した可能性はあるものの、消え去ってはいない
・(デフレリスクが)顕在化した場合にはその対応で一段と大きな努力が必要になろう
・最近のインフレ率の上昇に対し、金融引き締めで対応しなかったことは賢明だった
・中銀の予測が誤っている可能性もある
・インフレ圧力が中期的に高止まりする公算が大きければ、我々に求められることは明確だ
英国では今年に入り、BOEの掲げる目標の2%+1%を上回り続けています。しかし、フィッシャー理事は「物価上昇は一時的」とする5月のインフレレポートの見解を支持した格好です。さらにデフレリスクにまで言及しています。しかし一方で、「中銀の予測が間違っているい可能性」に触れるなど、慎重な姿勢を示しています。
両サイドでものを見ていますが、どちらかと言えば「早期利上げに消極的」と言えそうです。つまり、前回の英金融政策委員会(MPC)で0.25%の利上げを主張したセンタンス委員に同調している様子はないと言えるでしょう。
昨日のポンド相場はユーロなどの動きが大きかったため、それに追随して動き、このフィッシャー発言が大きく材料視されることはありませんでした。ただ、本日17時5分からはポーゼンMPC委員が講演する予定です。彼も早期利上げに消極的な態度を示せば、先週から台頭している英早期利上げ観測もだいぶ沈静化しそうです。そうなれば、ポンドは一旦売り優勢となりそうです。




