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【英国】緊急予算案の概要と市場の反応 - 外為リアルタイムレビュー

【英国】緊急予算案の概要と市場の反応

昨日発表された英国の緊急予算案発表等について、すごく簡単にまとめてみました。

【増税】
・キャピタルゲイン税 現行18%→28%(事前予想:40%前後に?) 
・付加価値税(VAT)現行17.5%→2011年1月に20%(事前予想通り) 
・銀行新税(銀行特別税)年間20億ポンドの税収見込み(事前報道では25億ポンド)
・国民保険負担率 2011年4月に1%引き上げ

おおむね予想から外れない内容となりました。

【減税】
・法人税率引き下げ 現行28%→2011年に27%へ。その後段階的に引き下げ(2014年までに24%へ)
・所得税の課税最低限度額の引き上げ→100万人が課税対象外に(事前予想では88万人が課税対象外)

予想よりももう少し思い切った減税でした。

【歳出削減】
・公務員給与を2年間凍結
・子供手当の今後3年間凍結
・「福祉関連支出の110億ポンド削減」を検討
・医療保険・海外援助以外の予算は向こう4年で25%削減(詳細は10/20に歳出削減見直しにて発表)

おおむね予想通りでした。

【その他】
・高所得者層への所得税率は2013/14年度まで据え置き

【オズボーン財務相の見解】
<成長率見通し>
・2010年:1.2%(OBR見通し:1.3%)
・2011年:2.3%(OBR見通し:2.6%)
・2012年:2.8%(OBR見通し:2.8%)
・2013年:2.9%(OBR見通し:2.8%)

<公的部門純借入>
・2010/11年度:1490億ポンド(OBR見通し:1550億ポンド)
・2011/12年度:1160億ポンド(OBR見通し:1270億ポンド)
・2012/13年度:890億ポンド (OBR見通し:1060億ポンド)
・2013/14年度:600億ポンド (OBR見通し:850億ポンド)
・2014/15年度:370億ポンド (OBR見通し:710億ポンド)
・2015/16年度:200億ポンド

成長率予想は2011年まで英予算責任局(OBR)が先日出した予想より下回るとしていますが、2012年に同じ水準になり、2013年にはその予想を上回る、とオズボーン財務相は見ています。また、公的債務の削減ペースはOBRの予想よりも早いと同財務相は見ています。

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上記の内容は、市場関係者には「だいたい予想通りだけど、まあ良し」と好意的に一旦受け止められています。
もちろん、「厳しい引き締めが景気を圧迫する」という点を懸念する声もありますが、「ソブリンリスク」に注目が集まっている今は、財政赤字削減に対する積極的な姿勢を好感する動きの方が強く、昨日のポンドは上昇しました。英国の財政赤字を懸念し「AAA」の引き下げを匂わせていた格付け会社フィッチが好意的に受け入れる旨を示したことも大きかったと考えられます。


ただ、予算案は提出された段階。今後、これを巡って議会での様々な動きが予想されます。もめるかもしれません。また、銀行特別税については、今週末のG20にて英国・ドイツ・フランスが各国に協調を呼びかける見通しです。議長国のカナダがこの点については反発しているため、こちらも簡単にはまとまらないとみられます。声明にこの点がどう盛り込まれるかは注目ですね。

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