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【英国】緊急予算を格付け会社はどうみる?
- 2010年6月22日(火)17:52
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本日20時30分、英国のオズボーン財務相は緊急予算案及び財政再建計画を発表します。
英国では5月始めに保守党と自民党による連立政権が誕生し、5月に2010年分の歳出削減案(62億ポンド規模)を発表するなど財政削減に取り組んできましたが、今回の発表は新政権発足後で最も関心の高いイベントです。格付け会社は今回打ち出される内容が甘ければ「AAA」格付けの引き下げもあり得るとしています。ただ、緊縮財政が行き過ぎれば英経済が2番底入りする可能性もあり、部分的な緩和の必要もあるなど、そのかじ取りは難しいところです。
内容としては、付加価値税(VAT)やキャピタルゲイン税の大幅な引き上げや、銀行新税の内容など「増税」に関するもの、法人税引き下げや所得税の課税最低限度額の引き上げなどによる「減税」、公務員給与のなどの凍結や公共部門の予算削減などによる「歳出削減」の3つがそれぞれ注目されます。
注目ポイントは簡単にまとめると下記の通りです。
【増税】
・キャピタルゲイン税 現行18%→40%前後になる?
・付加価値税 現行17.5%→20%になる?
・銀行新税
オズボーン財務相:10億ポンドの税収期待
自民党:40-50億ポンドの税収増が望ましい
昨日の情報源不明の報道:25億ポンド規模
【減税】
・法人税率引き下げ
・所得税の課税最低限度額を1000ポンド引き上げ
(88万人が課税対象から外れる)
【歳出削減】
・公務員給与など凍結
・特殊法人や政府機関の予算削減
・IT関連や出張費の予算削減
・福祉制度見直し
格付け会社などは基本的に「厳しい財政緊縮」を望んでいると思われるため、積極的に財政再建する姿勢が見えれば、これを好意的にみるコメントを発表する可能性があります。そうなれば一旦はポンド買いで反応するとみられます。
一方、内容が「あまりに厳しい」と判断された場合は、景気の腰折れ観測が台頭し、ポンドの売り材料になることも考えられます。また、「甘すぎる」と判断されてもポンド売りが優勢となりそうです。
もっとも、こうした「厳しい」「甘い」という判断は、経済指標の善し悪しと違い、人によって判断が異なるものである、という点には留意しておく必要があります。つまり、発表直後のポンド相場はその市場関係者の判断が綱引きし、乱高下することもあり得るのです。
発表前後の急激な動きには予め備えておきたいところですね。




