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ギリシャ国債格下げ報道へのユーロの反応に想う・・・
- 2010年6月15日(火)11:13
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既報の通り、昨晩のNY市場では、ムーディーズ社によるギリシャ国債の格下げ(A3からBa1)報道がきっかけになって、ユーロドル、ユーロ円ともに売られることになりました。
ユーロドルは現在1.2210前後と、格下げ発表前の1.2290台から80ポイント程度下落し、ユーロ円は111円70銭台と格下げ発表前の112円80銭台に比べて1円以上下落した水準で推移しています。ギリシャ絡みの悪報に接してユーロが売りで反応するというのは分かり易いのですが・・・
昨晩のユーロ相場の動きをみると、ユーロ売りの反応が続く時間も短めで、下落速度や下落幅も以前に比べてかなり控え目になっているような印象を受けます。ちょっと前のマーケット環境で同じニュースがもし飛び込んできたら、こんな感じじゃなかったような気がします。
やや意外な感じもする昨晩のユーロの打たれ強さの背景としては、
(1)ムーデーズ社による格下げは既にある程度織り込まれていた
(2)ギリシャ金融支援の実施、ECBによるギリシャ国債買い取りなどの施策の効果が出ている
(3)世界的な株価の崩落現象に歯止めがかかって底入れ期待が出ている
・・・などの環境変化が影響していると考えられます。特に(3)の環境変化は大きく、世界同時株安に喚起された金融危機再発懸念が一巡したため、「何が何でもリスク・オフでとにかくユーロ売り一辺倒」という状況は、ひとまず一巡したということでしょうか。
ただし、だからと言って積極的なユーロ買い材料が台頭してきている雰囲気はありません。
今後仮に金融危機再発前夜の雰囲気が後退していく場合、ユーロドル相場の焦点は、「欧州における緊縮財政の効果」や「欧米の景気・金融政策運営状況の比較」、などのファンダメンタルズ・政策要因に移っていくものと思われますが、その場合、少なくとも今しばらくの間は景況比較や金融緩和からの出口までの距離感の比較でユーロ圏は米国に劣後する可能性が高いと思います。
ユーロ相場の先行きに関しては、今しばらく慎重に見ておいた方が良いのではないでしょうか・・・




