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- ブラジル追加利上げ。新興国、資源国の利上げをどう解釈するか?
ブラジル追加利上げ。新興国、資源国の利上げをどう解釈するか?
- 2010年6月10日(木)08:50
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先ほど、ブラジル中銀が政策金利を0.75%引き上げて10.25%(!)にすることを発表しました。4月29日に実施された8.75%から9.50%への政策金利引き上げに続き、2度目の利上げ実施です。
ほぼ事前の予想通りの利上げでしたが、先月7日に実施されたペルー中銀の利上げや、今月1日に実施されたカナダ中銀の利上げも合わせて考慮すると、米国を除く米州大陸では歴史的な低金利政策からの出口戦略が動き出している傾向が認められます。
既に6回も先行して利上げした豪州中銀は現在利上げ休止で様子見になっていますが、先述のように、本日早朝にニュージーランド中銀がようやく利上げを開始しており、オセアニア地区の出口戦略も実施の最中にある感じがします。
最近のグローバルな金融政策運営を俯瞰して見ると、欧州では原油輸出国のノルウェーが、アジアではインド中銀が既に金融引き締めに動いており、金融緩和からの出口戦略で先行しているのは、やはり新興国、資源輸出国という感じです。
5月以降、欧州発の金融不安が伝染するような形でグローバルに株価が不安定化しており、そういう状況の中で金融引き締めを実施しているこれらの国々の動きをどう判断するのかが、今後の為替相場の地合いを考える上でとても重要になりそうです。
(1)金融不安の震源地になっている欧州の景気はさすがにしんどそうだが、米州の新興国や資源国、アジアの新興国、オセアニア州などの景気は比較的順調に回復しており、世界全体では実体経済は回復基調を維持して2番底突入懸念は杞憂に終わる・・・
とみるならば、5月以降に生じたオセアニア円や資源国円の急激な値崩れは行き過ぎで、今後は大きく売られた反動もあって反転上昇、失地回復が予想されることになります。
一方、
(2)グローバルに株価が下落して警告を発しているのに、それを無視して、新興国や資源国はやや勇み足気味に利上げを行っている。世界景気が今後腰折れして2番底に向かう過程で、これらの国々は「早すぎた利上げ」の修正を迫られるはずだ・・・
とみるならば、最近の新興国、資源国の利上げは却ってアダとなって、中途半端に利上げを実施した分の反動も出て、今後これらの通貨は一段安の深みに沈み込んでいくことが想定されます。
結局、思考の着地点は最後はいつもここに帰結するのですが、
欧州発の金融不安があくまでも欧州域内の景気圧迫要因の範疇にとどまって、欧州経済とその他地域の経済の景気デ・カップリング現象がおきるのか、
欧州発の金融市場の混乱が世界経済全体に伝染してリーマンショック後に見られたような景気悪化のパンデミック現象を引き起こすのか、
そのシナリオの選択が、今後の為替相場の趨勢判断の分岐点になりそうです。




