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アイスランド問題:決着時期の見方が交錯 - 外為リアルタイムレビュー

アイスランド問題:決着時期の見方が交錯

2010年3月 8日(月)18:55 written by 研究員 ジェルベズ

アイスランドの国民投票で英・蘭預金者のお金を返済する法案が否決されてしまいました。アイスランド政府はさっそく返済関連の条件変更のために英・蘭政府と交渉に入ることは今朝お伝えしたとおりですが、この件がいつ頃決着をみるか、様々なシナリオが報じられています。

キーワードは「英・蘭の選挙」。

英国では6月3日までに選挙を行わなければならず、5月6日になるのでは、という観測が強まっています。また、オランダでは6月9日に選挙が予定されています。選挙が近付けば、当然両国は国内問題に集中するため、アイスランドは蚊帳の外に置かれることになります。

IMFはアイスランドに対して約45億ドルの金融支援を約束していますが、この支援は一部が実行されたのみで残りはこの「預金返済問題の行方を見定めてから」とストップしています。EU加盟やユーロ導入によって信用補完することが急務になっているアイスランドにとって、このIMFからの支援はとても重要です。つまり、この預金返済問題は出来うるかぎり早く片付けたい仕事です。

もし、この両国の選挙前に決着がつかなければ、両国の選挙後に政府が落ち着くのを待たなければ、交渉を再開できません。格付け会社ムーディーズのアナリストは、「2011年までこの問題は長引く可能性がある」、同フィッチは「アイスランド債『Baa3』という格づけをジャンク債に格下げされる可能性も」としています。


長期間かかっても決着がつけばよいですが、交渉が決裂してしまうと、今以上に国内が大混乱に陥るとの見方が強いです。もともとの売りであったエネルギーやアルミニウム事業などへの海外からの投資も滞り、再び漁業への依存度が高まることは、アイスランドとしては何とも避けたいところでしょう。また、2011年末の国債償還も重くのしかかる問題となっています。


取りあえずは、同国と英・蘭政府の交渉がどのように進むか、注意深くみていく必要がありますね。ここ2・3週間が勝負になりそうです。

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