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ドル/円、雇用統計とその陰に隠れた金利差逆転
2010年3月 5日(金)17:42 written by 研究員 川畑
5日日本時間午後10時30分に、米2月雇用統計の発表が予定されております。
今回の雇用統計については、バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長を始め、ベージュブック(地区連銀経済報告)においても米国内における2月の記録的な大雪の影響について触れていることで、市場では相当数悲観的な意見が盛り込まれております。 その証拠に非農業部門雇用者数(NFP)予想は2月時点では-2万人前後でしたが、今月に入り相次ぐ下方修正により、本日は-6.8万人にまで拡大したことである程度は悲観的な意見が織り込まれたものとみられ、市場が多少の悪化と判断する程度の数字であった場合、ドル/円を大きく売り込む材料にはなりにくいものと見られます。
それ以外では、4日のロンドン時間に出た日銀による追加の量的緩和観測によりドル/円は安値から反転した事で、円高要因が一つ解消される可能性が出てきました。それを支持する材料として、本日の日本時間午前には3カ月物LIBOR(ロンドン銀行間金利)にて日米金利の逆転が解消しており、金利差で見ると円よりもドルの方が高くなっており、金利差を理由に円を買い進めることは正当性を欠くこととなりそうです。
し米国が利上げに踏み切る時期はまだ先の話とみられるため、日米の金利差が拡大しドル/円は大きく買われるためには、時間がかかるものとみられます。そのため5日の雇用統計が材料一巡となった場合、再びドル/円は方向感に欠ける展開に戻ることも予想されます。
テクニカル面では4日安値(88.12円)より反発した。昨日の時点で6日移動平均が88.89円に位置しており、本日もこのあたりより上で引けた場合、90円へと戻りを試す展開が予想され、90.35円(2/24高値)や91.78円(ボリンジャーバンド上限)が試されると見られます。 反対に下値は先程の6日移動平均を割り込んだ場合、ボリンジャーバンド下限(87.98円)と10/7安値(87.99円)が位置する88円の攻防の行方に市場の関心が集まる事が予想されます。




