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昨日のポンド大幅安の背景は? - 外為リアルタイムレビュー

昨日のポンド大幅安の背景は?

昨日、ポンド/円は2009年3月12日以来、約1年ぶりの131.96円という安値を付けました。ポンド/ドルは2009年5月1日以来の安値水準である1.4782ドルまで一時下落しました。

この背景にあったのは以下の2つの出来事です。


(1)英保険大手プルーデンシャルが米保険最大手AIGのアジア部門であるアメリカン・インターナショナル・アシュアランス(AIA)を総額355億ドルで買収することになった

(2)英国で少数与党誕生の可能性が高まり、政局が混迷する不安


(1)の買収総額はかなり大規模なものです。なお、この買収の資金調達ために、プルーデンシャルはコストや手数料を含む約210億ドルもの増資を行い、かつ50億ドル相当の債券を発行することが明らかになっています。買収にまつわる増資の規模としては過去最大だそうです。


(2)に関して、野党の保守党は与党の労働党を大幅に上回る支持率を維持してきましたが、次第にこの差が縮小。英紙サンデー・タイムズが行った直近の世論調査では、保守党の支持率は37%、労働党の支持率は35%と、過去2年余りで支持率の差は最小となりました。この支持率を基に英選挙区制度に基づいて算出すると、労働党の獲得議席は650議席中317で、保守党の263を上回る見通しです。つまり、現在の与党が政権を維持する見通しになります。ただ、このままでいくとどちらの政党も議席の過半数を取れない「少数与党」になる公算が大きいです。ちなみに、英国で少数与党が成立するのは1974年以来初めてだそう。


このほか、4日に開かれる英金融政策委員会(MPC)での資産買い入れ枠の拡大期待があることも、ポンドの売り材料となった可能性があります。


ポンドは今朝にかけてはやや値を戻していますが、当面下振れリスクが強い状態が続きそうですね。

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