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外為リアルタイムレビュー: 2010年3月15日バックナンバー

2010年3月15日バックナンバー

ポンド全面安は英保険のフロー?

16時過ぎから始まったポンド全面安ですが、足元では若干落ち着いてきた格好です。明確なきっかけがあったわけではありませんが、英保険大手プルーデンシャルのAIA買収にからむポンド買い・ドル売りのフローが引き金を引いた、との噂が流れているようです。

ポンド/ドルは16時過ぎに1.5205ドルの高値を付けた後、ポンドが売りに売られて20時過ぎには1.5018ドルの安値を付けました。この後、NY時間中の材料次第で、急反発となるか、もう一段安となるかが決まります。


今週からNYは夏時間になるので、本日最初の米国の経済指標となるNY連銀製造業景況指数は21時半になります、まずはこれでリスクに対する積極性が高まるかどうか、注目したいですね。

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ギリシャのユーロ圏離脱論まで浮上

20時前に、独政府報道官が本日のユーロ圏財務相会合にてギリシャ救済について政治的な決定は何もない見通しであると述べたことを、一部通信社が伝えています。
救済に対する用意があるとの発言がユーロ圏各国要人から出てきつつあるものの、いまいち具体策が出てこない状況ではありますね。まだまだ続報が出てくる可能性があるので、冷静に見守りたいところです。


そんな中、メディアではギリシャのユーロ圏離脱説まで大きく取り上げられています。

経済分析などを行っているコンサルティング会社、ディシジョン・エコノミクスのアレン・サイナイ社長が伊紙レプブリカのインタビューにて

・ギリシャの赤字と債務は膨らむ一方で、過剰な水準に達しており、望みはない
・ギリシャは欧州の基金の支援により、数年はユーロを維持できる
・ECBからの圧力と深刻な国民の反感によって、政府はユーロからの離脱要求に屈せざるを得なくなろう
・スペイン、ポルトガル、イタリアも将来的に同様の選択をする可能性がある


などとこたえました。
もちろん、これは国家の要人の発言などではなく、個人的見解にすぎません。基本的には「あー、そういう考え方もあるのね」と冷静に受け止めるべきでしょう。


ただ、こうした発言がメディアでどんどん取り上げて、悲観論をあおるような事態にまで発展すると、ちょっとその悲観論を後押しするような材料が出た瞬間に「ユーロの投げ売り祭」になることもあり得ます。マスコミの報道の仕方にも気をつけたいところですね。

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英金融政策委員「GDP下落の可能性」

英金融政策委員会のバーカー委員が発言しております。要旨は以下の通り

・今後、GDPが減少を示す四半期がある可能性がある
・しかし、2番底には陥らないとみている
・一時的な要因が重なり、現在の経済の強度を見極めるのは困難
・付加価値税の上昇や悪天候で小売が悪影響を受けたのは確かだ
・2月の経済指標は改善している
状況が明確にわかるのは1カ月から2カ月後になるかもしれない
・信用供給について、早期改善は難しい
・BOEは信用供給が危機以前の水準に達するにはかなり時間がかかるとみている


これが仮にBOEのコンセンサスだとすれば、次回のBOE理事会のときに金融政策は何も変更されない可能性もありますね。でも、基本的にBOEの方々は自分の言いたいことを言う傾向にあるので、コンセンサスではないと思われます。

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日銀白川総裁も「直接的な言い方」はしない?

白川日銀総裁は、15日の月例経済報告関係閣僚会議の中で、
少なくともマクロ的には年度末の企業の資金繰りは心配しなくてよいとし、
年度末越えの金利の上乗せ幅はかなり落ち着いている状況だと発言したそうです。

追加緩和要請がやまない閣僚を前に、最後の抵抗を試みたのでしょうか?
まさか、明日から(明後日まで)の日銀金融政策決定会合で、
追加緩和を行わない事への布石だったりして・・・

白川総裁も「直接的な言い方はしない」ことにしたのかもしれませんね・・・

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夜の注文状況(豪ドル/円&ポンド/円:03/15/18:00)

WS000384.JPG
(株)外為どっとコム提供
ご参考までに。

本日豪ドル/円は高値83.23円をつけたものの売り注文が83円台前半に集まってきている感じがします。ポンド/円は昼の注文状況と比べて136円台での買い注文が若干増えた印象です。

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夜の注文状況(ドル/円&ユーロ/円:3/15/18:15)

WS001266.JPG

提供は(株)外為どっとコムです。

注文の状況は朝とほとんどかわりないですね。
ただ、ドル/円は90.20円の買い注文、ユーロ/円は125.50円の売り注文が増えました。

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NY時間の見どころ:3月NY連銀&鉱工業生産


21:30 米 3月NY連銀製造業景気指数 前回:24.91 予想22.00

3月NY連銀製造業景気指数が2月の24.91を上回れば、やはり2月の経済活動の鈍化は
大雪のせいだったとの見方が強まりそうですが、事前予想では、先月以下の22.00となっています。
この後発表される2月の鉱工業生産と同方向へブレれば予想外の大きな動きとなる可能性も。


22:15 米 2月鉱工業生産    前回:+0.9% 予想:0.0%

2月の米鉱工業生産は大雪の影響から、前月比横ばいの予想。
先々週の雇用統計や先週の小売売上高同様、事前の期待が低いだけに、予想を上回れば
「予想外に悪化しなかった」との見方から、米景気後退懸念が弱まりそうで、ドル買い要因に。
 

昨日から夏時間となったNY市場では、指標の発表も21時30分のものが多くなります。
株式市場のオープンも日本時間22時30分と1時間早くなります。
念のため、ご注意を。

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ポンド/円 20日線の重さを払しょくできるか

WS001263.JPG

ポンド/円日足チャートです。赤線は20日、黄線は60日、青線は200日移動平均線です。


足元のポンド/円は20日移動平均線(本日時点:137.37円)にがっちり頭を押さえられている格好。ポンド/円と20日線は結構相性がよいので、余計に大事な局面にいる感じになっています。

ここで反落してしまうと、上昇基調は「やりなおし」となります。一旦3月1日安値の131.96円まで落ちてしまうかもしれません。
一方、ここを突破すれば上昇に弾みがつき、2月17日の高値143.60円を目指す展開になることも十分あり得ます。

ポンドについてはどちらかと言えば量的緩和再拡大の見方(ポンド売り材料)が強く、あまり上昇のイメージはしにくいのですが、17日のBOE議事録で緩和拡大と据え置きのどっちつかずの内容だったりすれば、一旦相場は「何か材料が出てくるまで様子見・・・」となるとみられます。そうしたモラトリアム期にリスクを積極的に取る機運が高まれば、143円台まですーっとポンドが戻ることも考えられます。


まずは、
(1)20日線界隈の攻防
(2)17日発表のBOE議事録

この2つに注目したいですね。

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菅財務相発言:想定通り・・・

月例経済報告関係閣僚会議が終わった後の菅財務大臣の発言として、

・(政府の景気判断上方修正について)国内民需の自律回復の芽が出つつある
・景気は確実に上向いていると言うよりは明るさが増してきた
・(デフレ克服への取り組みについて)政府としての期待は十分日銀に伝わっている
・(日銀のデフレ克服姿勢について)これからもっと取ってもらえると期待
・(明日からの日銀金融政策決定会合について)直接的な言い方はしない
・現在の円相場は比較的安定している

などが伝わってきています。

ドル円相場の反応は比較的限定的で、90円60銭台での細かい往来に終始しています。政府が日銀に対して何らかのアクションを期待しているといことは既に十分に伝わっているので、結局、日米の金融政策の具体的な結果待ちで、いわゆる様子見ムードが続いている感じです。

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今週のダウ平均、引き続き10,700ドルを意識した展開か

DJI_100315.JPG(上記の米ダウ平均株価のチャート(日足)は03/12の引け後。データはブルームバーグを基に外為どっとコム総研作成。クリックすると拡大します。)

先週はダウ平均株価が10,700ドル突破を試すかに見えましたが、結局は高値から安値までの間が150ドル弱となり、チャート上でもコマが多い足形となりました。

足形がコマだけですと高値示唆かとも思いますが、先週11日には10,600ドルを引けで越えた後の12日の金曜もこのレベルを保っています。もし10,500から10,600ドルを足場に固められれば、やや幅は広いですが10,729.89ドル(1/19高値)から10,827.71ドル(2008年7/15高値)のゾーンが射程に入りそうです。

しかし、ボリンジャーバンド上限が10,682.95ドルに位置しており、バンド幅を押し広げる動きにつながらないと、今年1/19高値と今回の高値によりWトップ形成の可能性が浮上する可能性もあります。その場合は3月に入り引値ベースではサポートとして機能している6日移動平均(10,581.16ドル)や、2/19と3/3の高値を結んだライン(10,500ドル付近)を割った場合、ボリンジャーバンド下限(10,146.68ドル)に近い10,180ドル付近(2009年3/6安値からのサポート)を目指す下押しが予想されます。

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今夜から明朝に掛けての注目材料

ドル/円は今日も東京市場では90円台後半でもみ合いに終始しています。この後の動きの鍵になる材料を確認していきましょう。

3/15(月)
21:30☆(米) 3月ニューヨーク連銀製造業景気指数
22:00☆(米) 1月対米証券投資
22:15☆(米) 2月鉱工業生産 
22:15  (米) 2月設備稼働率
26:00  (米) 3月NAHB住宅市場指数

3/16(火)
―― 日銀金融政策決定会合(17日まで)
09:30☆(豪) RBA議事録


今晩は米国の手掛かり材料が結構多めですね。NY連銀製造業景気指数については前月の24.91に対して22.00という結果が、鉱工業生産については前月の+0.9%に対して±0.0%という結果が、それぞれ予想されています。

このほか、15・16日のユーロ圏・EUの財務相会合にも注目が集まりそうですね。
 

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明日は豪RBA議事録公開:4月の利上げを探る

11日に発表された2月雇用統計で、新規雇用者数が
+400人しか増加していなかった事を受けて、82.27円まで下落した豪ドル/円は、
日銀の追加緩和観測による円売りとギリシャ問題の緩和から、
13日には83.57円まで上昇したものの、4月の利上げは微妙な情勢なこともあって、
本日15日の豪ドル/円は利益確定の売りが先行し、やや弱含みとなっています。
明日16日には、4%への利上げを決めた3月のRBA理事会の議事録が公開され、
今後の利上げペースについてのヒントを読み解こうとして注目されていますが、
3月のRBA声明からは、引き締めを急ぐ姿勢は感じられず、
この議事録の内容がタカ派的なものになっている可能性は低そうです。
したがって、この議事録が、単独で豪ドル/円相場を押し上げる事は考えにくいのですが、
3/16(日本時間17日未明)のFOMC声明や、3/17の日銀政策決定会合で、
米国や日本の低金利長期化観測が強まるようなら、金利差が意識され、
豪ドル/円の上昇要因となりそうです。
4月の利上げが見送られても、5月には0.25%の利上げを実施するとの見方にも支えられ、
豪ドル/円は底堅い推移が予想されます。


16日9時30分公開のRBA議事録については、当社映像コンテンツ「外為番付」でも
解説していますので、ご興味ある方はご覧になってみてください。

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豪ドル/円、頭の重い状況を打破できるか

AUDJPY_100315.JPG(上記の豪ドル/円チャート(日足)は03/15の15:52現在。クリックすると拡大します。)

先週豪ドル/円は83.58円まで上昇し、何度か83円台定着を目指す動きが出ましたが、いずれも引けにかけては82円台に押し戻される展開が続いています。

現時点で見る限り、足形を見ると高値圏での寄引同事線や陰線により、上値での売り圧力の強さがうかがえます。引き続き引値で83円台に乗せらるかどうかに注目したいと思います。

そして現状では6日移動平均より上で推移しており、引けで割り込んだ場合は下落局面入りの可能性が出てくるものと見られます。


○サポート
82.58円(6日移動平均)
80.80円(3/2高値)
80.03円(200日移動平均、他には近くに2/5安値からのサポートラインも位置)

○レジスタンス
引値で83円台乗せ
83.58円(3/12高値)
83.81円(ボリンジャーバンド上限)


本日のレジスタンスは83円台ばかりですが、それだけポイントとして重みが増しているように見えたためです。もし越えてゆく場合、84.80円(2/5安値からのN計算値)や85.29円(昨年10/23高値)をはじめとして85円が射程に入るものと見られます。

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ユーロ圏諸国=ユーロ支援の一環としてギリシャに対する救済策で合意

13日付の英紙ガーディアンは、ユーロ圏諸国がユーロ支援の一環としてギリシャに対する救済策で合意したと報じました。

同紙が欧州委員会のある高官の話として伝えたところによると、

・ユーロ圏16カ国は、ギリシャが債務借り換えに失敗し、欧州連合(EU)に支援を求めた場合、融資または融資保証の形で「協調的な支援」を行うことで合意した。
 
・ユーロ圏財務相は救済策について15日に最終的に合意する見通し。  

・救済による支援額は250億ユーロに達する可能性がある。(2010年のギリシャの借入需要は総額532億ユーロ)

・救済は、支援の協調的なアプローチだ。支援は融資または融資保証の形になる。融資保証はこのような状況で必要になる可能性のある資金の調達を促すことになる。

===

万が一の事態に備えて、サポートとして救済体制を整えておこうということだろうと思います。

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日銀会合に期待:野田財務副大臣の発言

本日夕刻に予定されている菅財務大臣の会見に先立ち、野田財務副大臣の発言が伝わってきています。日本銀行の政策に関連するものを列記すると・・・

・日本経済の現状を踏まえて(日銀には)適切・機動的に対応して欲しい
・日銀は極めて緩和的な金融環境の維持に努力している
・明日、明後日の金融政策決定会合に注目したい

・・・というラインナップです。

日銀の追加金融緩和策の中身については、今月で終了予定の企業金融支援特別オペの代わりに、12月1日に導入した固定金利0.1%での「新型オペ」を拡充するという見方がもっぱらですが、今月では無く、来月に公表される可能性を指摘する向きもあり、実際にはフタを開けてみるまでは分かりません。

ただ、ここまで期待されてしまうと、「今回は見送り」という結果になった場合は、株安・円高の反応になる可能性を指摘する向きも増えてきています。その場合、世の中的には「日銀のせいで景気が良くならない」的な解説が一部で盛り上がる可能性も出てきている感じがします。

日本銀行としては不本意かもしれませんが、好むと好まざるとにかかわらず、今回の金融政策決定会合に対する政界、金融界の注目度が高まっていることは間違いなさそうです。

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日本2月消費者態度指数:予想より良い内容でしたが・・・

先ほど、本邦の2月の消費者態度指数の結果が公表されました。

結果は40.0と、前回1月調査の39.4よりも少しだけ良い内容でした。

あまり注目されていない指標とあって、為替相場への影響は限定的です。ドル円相場は1ドル=90円60銭界隈で何事も無かったかのような動きです。

材料難の東京市場を象徴しているような反応ですが、あえて本日これからの東京発の材料を挙げるとすれば、月例経済報告関係閣議会議終了後に公表される月例経済報告の内容と、17:30頃予定されている菅財務大臣の会見ということになりそうです。

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【トリシェECB総裁】欧州通貨基金構想は、検討に値する


欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は12日に以下のように発言しました。

・(国際通貨基金(IMF)のような機関を欧州で設立する欧州通貨基金構想について)、提案に目を通した。検討に値すると言えよう。財政問題を抱える国を支援する仕組みとすべきである。
・学術者による提案とドイツ財務相(ショイブレ氏)による提案がある。
・欧州通貨基金は、「通貨基金(monetary fund)」であるべきではない。ユーロ圏加盟国の行政機関が基金を創設し、非常に厳格な条件を設ける必要がある。
・ギリシャのパパンドレウ首相が打ち出した財政危機への対応策は心強い。同国が正しい方向に向かっていると市場を納得させることができる。
・(ユーロが準備通貨としてドルに取って代わるかとの問いに対して)ユーロは欧州のための通貨だ。ドルと争うことはない。
・(ECBの金利については)現時点で適切。非伝統的措置を長期間継続することはリスクのひとつ。

==

もし欧州通貨基金ができれば、ECBの権限が縮小されることは間違いがないのですが、トリシェ総裁はあくまで「政治的な判断」から同基金構想に前向きな意向を表明したのではないかと思われます。

 

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本日のユーロ圏財務相会合に対するユーロの反応は?

本日のユーロ圏財務相会合について、「ギリシャ支援が必要になった場合の仕組みについて協議し、合意を目指すが、金額を含めた具体策の公表はしない」という非常に曖昧な結果になることが有力視されています。

ユーロ圏の関係者としては、ギリシャがデフォルトになったらマズイので何らかの支援を協議、準備しておかざるを得ない訳ですが、支援策の中心的役割を果たすと期待されている独仏政府の立場としては、

(1)国内的に見ても不人気なギリシャへの資金支援は出来ればやらずに済ませたい。

(2)ギリシャの自助努力を金融市場が評価する形で、今春以降のギリシャの国債借り換えが援助なしに出来ることがベストシナリオである。

(3)よってギリシャの自助努力を促すためにも、実際に必要になるまでは、資金繰り支援金額も含めた具体的な救済策の内容を明らかにすることはしたくない。

(4)ただ、何も準備していないと、支援が必要になった時に機動的に動けず、後手を踏む可能性があるので、万が一の場合の支援策については予め協議をしておく。

という4段構えのスタンスなのだと思われます。

事前に伝わってくる各種要人発言等から類推する限り、本日の会合は上記の路線に沿って進められるとみられ、会議終了後に、協議内容がどの程度明らかにされるのかどうかは、現時点では何とも言えない状況です。推測するに、「EU高官あるいは関係者」、「独仏財務相などの要人」の発言として五月雨式に会談の内容が伝聞調で伝わってくるようなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。

したがって、本日の会合結果に対するユーロ相場の反応としては、

(1)予想外に具体的でハッキリした支援の仕組みなどが信頼できる筋から伝えられた場合、ユーロの買い戻しが一段と進む可能性がある一方で、

(2)かなり曖昧な協議内容しか伝わってこない場合、「ギリシャの自助努力次第」という原点に戻る形でユーロは横這いないし小幅下落、となる可能性もありそうです。

ただし、

(3)上記いずれの結果になるにしろ、週央に米国のFOMCと日銀の金融政策決定会合の結果発表を控えたタイミングでは、ユーロ相場の反応も限られる、という見方もあります。

もしかすると、(3)が最も正鵠を得ているのかもしれません。

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昼の注文状況(ドル/円&ユーロ/円:03/15/12:00)

WS000379.JPG
(株)外為どっとコム提供
ご参考までに。

ドル/円は90.50円の買いと91.00円の売り注文が厚く、ユーロ/円は朝の時点と比べ124.50円より下の買い注文が厚みを帯びてきました。

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昼の注文状況(豪ドル/円&ポンド/円:03/15/12:00)

WS001029.JPG

(株)外為どっとコム提供

目立つというほどではありませんが、豪ドル/円は買い優勢なようです。

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スティグリッツ教授:2015年より前に米雇用回復ない

ノーベル経済学賞受賞者で米コロンビア大学のジョゼフ・スティグリッツ教授の13日の発言

・2015年よりも前に米雇用市場が回復することはない。

・2010-11年の経済成長は新たな雇用を吸収できるほどの力強さを欠く。

・支援を必要とする欧州諸国に対しては欧州当局が手を差し伸べるため、ユーロは現在の経済・債務危機を乗り切る。

・欧州で破たんしている国はない。

===

スティグリッツ教授は、世界銀行の主任エコノミストを務めたこともあるのですね。

同教授はまだ景気立て直しに追加策を、と言っていますから、引いては米国経済の雇用の弱さについてもかなりの確信を持っているのではないでしょうか。

また、同教授は、過去、コチラのように「ギリシャは投機筋の圧力を受けている。ギリシャを早急に支援する必要がある。欧州が適切に対応し、攻撃にさらされている国の支援で明確な方針を示せば、ユーロに対する実質的なリスクはなくなる」との意見を出していました。また、3月3日には、ユーロ圏では今回のギリシャ財政問題のように加盟国が危機に陥った際に支援する「新たな枠組み」が必要だとの認識を示してもいます。
 

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午後の材料:月例経済報告と菅財務大臣の会見予定

週明けの東京市場はいわゆる「材料の砂漠地帯」の雰囲気が濃厚ですが、あえて材料になりそうなものを挙げるとすれば、

(1)15:00過ぎを目途に開催される月例経済報告関係閣僚会議
(2)月例経済報告公表後、17:30頃を目途に開かれる菅財務大臣の会見

などになりそうです。

明日から明後日にかけて開催される日銀の金融政策決定会合について、追加金融緩和政策が検討されるとの期待が強まっている中、菅財務大臣会見では、日銀の金融政策に対する日本政府としての期待がリピートされると思われます。

日本市場の参加者にとっては新味に欠ける材料になる可能性が高いですが、時間帯がちょうどロンドン勢力の参入が活発化する頃合いになりそうなので、その時の相場の味付け次第では、値動き作りの口実にされるかもしれません。

あまり期待は出来ませんが、他に材料もないので、一応注意しておきたいと思います。

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ポンドは一旦反発するも・・・

朝にライトムーブ住宅価格指数の結果を受けて下落したポンドでしたが、格付け会社ムーディーズが「英国の格付け見通しを変更するには依然として程遠い」「AAAは維持する」などとしたとの報道を受け、ポンドは一旦反発しました。ただ、こうしたニュースも日経平均が先週末比で下落に転じたことでクロス円が全面安になると、ポンドはジリ安となっています。ポンド/円は先ほど、一時137.37円まで下落しています。

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株も為替も・・・東京午前のマーケット

今日の午前中の株式市場概況に、以下の記事がありました。

==============
日経平均株価は買い一巡後に伸び悩み、その後は小幅に下落転換。
日銀は16、17の両日、金融政策決定会合を開催。
16日に米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)会合を開く。
日米で開かれる重要な会合を控え、投資家は積極的に上値を追えない状況だ。
==============

この赤字部分をドル/円、クロス円に読み替えると、そのまま東京午前の為替市場概況になります・・・

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南欧のソブリンリスク:朗報と悪報・・・

週明け材料難の東京市場に、南欧のソブリン問題に関する続報が散発的に伝わってきています。

【朗報】
ポルトガル議会が2010年の財政赤字GDP比を9.3%から8.3%に削減する予算案を可決。社会党の少数与党政権下でも赤字削減に関する政治的合意が得られたことは評価できる。

【悪報】
ジョイブレ独財務相が独紙へのインタビューに答えるかたちで、「15日のユーログループ財務相会合でギリシャへの財政支援に関して何らかの決定がなされる理由はない」との見解を披露した。

などです。

前者に関しては、ポルトガル公務員の昇給凍結などの緊縮財政計画がGDP比1%ポイントと比較的小幅ではあるものの、それが故に実現可能性について現実味があると言えるのかもしれません。一応前向きに評価したいですが、南欧のソブリン問題の構成要素のうち、ポルトガルはあくまで二の丸で、本丸はギリシャだという意見もあります。

一方、後者の「ギリシャ支援への具体策」については、これまでずっと「やっと出てきそうだ」という期待と、「やっぱりまだ出てきそうにない」という失望によるアップダウンの繰り返しで、いい加減にウンザリしますね。

ギリシャ救済策に関する最近の要人発言や各種報道を大雑把にまとめると、「何もしない訳にはいかないので、いざとなった場合の保険は用意してあるけれど、実際にそれが必要になるまではギリシャの自助努力に期待して正式な公表は控える」という状況になっているような雰囲気です。

ここ数日は、ギリシャのデフォルトを回避するための「万が一保険」に関する報道が出ていることを評価する雰囲気が優勢でユーロ買い戻し推進というイメージですが、「万が一保険」の具体策が公表されない限り、具体策の公表を要求する相場展開が続くリスクを警戒する雰囲気も拭いきれないものがあります。

先週金曜日に一時1.3795ドルまで上ヒゲを伸ばしたユーロドル相場でしたが、週明け本日東京昼前のユーロドル相場は1.3740前後に小反落して様子見の風情になっています。

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3/12発表のIMMポジション

CFTC_YEN_100312.JPG(上記チャートの為替データは外為どっとコムを基に、IMMポジションはCFTCを基に外為どっとコム総研作成)

3/5に発表された米国商品先物取引委員会(CFTC)の国際通貨先物市場(IMM)のポジションによりますと、円先物では円買い戻しはほとんど出てておらず、前週比で大きなは変化は見られませんでした。 円ロングが円ショートに転換するには、91円台に乗せて一段と上昇することを市場が意識する必要があるのかも知れません。

そのほか、ユーロのショートは過去最高となる中、ポンドは前週比でショートがやや減少、豪ドルはロングが増加する結果となりました。

3/12に発表されたIMMポジションは以下の通りです。

通貨枚数前週比
26288枚ロング6264枚減
ユーロ74551枚ショート7781枚増
ポンド63473枚ショート4076枚減
スイスフラン5145枚ショート1165枚減
カナダドル61399枚ロング23110枚増
豪ドル61285枚ロング12524枚増
ニュージーランドドル3247枚ロング1865枚減

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懸念すべきはギリシャよりも英国=為替投資ファンド・メルク

投資会社メルク・インベストメンツのアクセル・メルク社長は、3月11日にブルームバーグラジオのインタビューで、ポンドとユーロについて以下のように発言しています。
ちょっと前になりますが、非常に興味深い内容になっていますので、掲載します。

●ポンドについて: 
・われわれはハード・カレンシー(国際金融市場で流動性が高く、他国通貨と自由に交換が可能な通貨)の範疇からポンドを外した
・誰もがギリシャとポルトガル、スペインを懸念しているが、本当に心配する必要があるのは英国だ。その理由は、英国を見れば、米国に将来起こり得ることが分かるからだ  
英市場の流動性と奥行きが米国ほどではないことを除けば、多くの共通する問題がある  
英国には統率力が欠けており、それが極めて大きな害となっている

●ユーロについて:
・われわれはユーロを強く選好する。懸念は誇張されていると考える
・構造的に見て、ユーロはドルよりもはるかに強い。ユーロ圏は、米国のように多くの紙幣を増刷したことは一度もない。当局のギリシャ問題への不十分な対応に、市場は高金利を通じて改善を迫っている。米国ではそうしたことは起きない。何か問題が起きれば、ただ紙幣を増刷するだけの話だ(註釈:紙幣の増刷=通貨価値の下落)
・通貨に関する限り、ユーロを買う絶好の機会となっている

===

メルク・インベストメンツはアクセル・メルク会長が中心となり、為替に特化した投資を行っています。
「メルク・アブソルート・リターン・カレンシー・ファンド(絶対利益追求型通貨ファンド)」、「メルク・アジアン・カレンシー・ファンド」、「メルク・ハード・カレンシー・ファンド」の3つのファンドがあります。

同会長は、ギリシャをはじめとする、財政赤字に苦しむヨーロッパの国々に対する懸念が増大するなか、今年のユーロは変動も予想されるが、長期的にはドルや円よりも有望だとみているようです。

その一因として同会長は、先の金融危機対策からの出口戦略において、欧州中央銀行(ECB)は米連邦準備理事会(FRB)や英イングランド銀行(BOE)よりも迅速な対応が予想される点を挙げています。
 

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仲値通過は1ドル=90円77銭から81銭・・・

先ほど、ドル円相場が9:55の仲値を90円77銭から81銭界隈で通過しました。

先週末のニューヨークで記録した91円07銭の高値からは30銭程度下のレベルですが、東京市場午前中は、一応90円台後半キープの雰囲気で、ありがちなアイドリング状態になっています。

手掛かり材料に乏しい中、91円台を目指して再び買い上がっていく理由は見つからないけど、積極的にリスクをとって下値を攻めていく気持ちにもならないという雰囲気です。

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朝の注文状況(豪ドル/円&ポンド/円:03/15/09:30)

WS000376.JPG
(株)外為どっとコム提供
ご参考までに。

豪ドル/円は83.40円より上の売り注文が厚く、ポンド/円は先週末安値から2円近く上昇して138円台を付けたためか、板は全般的に薄くなっています。

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朝の注文状況(ドル/円&ユーロ/円:3/15/09:30)

WS001262.JPG

提供は(株)外為どっとコムです。遅くなりました。
相変わらずドル/円の91.00円は厚そうですね。90.50円の下値も結構堅そうではありますが・・・。

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ユーロドル相場上昇の背景と今後・・・

先週金曜日のユーロドル相場は、日足で見て今年6番目の上昇を記録しました。

今年1月2日以降の日足でみて比較的目立つユーロドルの陽線について、下ヒゲから終値までの上昇幅が大きい順番に並べてみると・・・

第1位:2月16日:1.3586>1.3766:180ポイント上昇
第2位:2月19日:1.3441>1.3607:166ポイント上昇
第3位:3月2日:1.3443>1.3606:163ポイント上昇
第4位:2月9日:1.3642>1.3787:145ポイント上昇
第5位:3月3日:1.3592>1.3696:104ポイント上昇
第6位:3月12日:1.3668>1.3763:95ポイント上昇

・・・という感じになっています。

1日当たりの上げ幅と言う意味では、そこそこという感じですが、先週は水曜日から金曜日まで、今年初めてユーロドルが3日連続の陽線を記録しています。年明け後のユーロドル相場はギリシャネタを主食にしてほぼ一方的に売り込まれてきましたが、ここにきてようやく一息入ったという印象が出てきました。

背景として挙げられているのは・・・

(1)今年4%ポイントの財政赤字削減に向けたギリシャの緊縮財政政策の始動
(2)それに連動して芽生え始めたEU諸国による何らかのギリシャ債務不履行回避策への期待

・・・などです。

ここ数カ月のユーロ売りはあまりにも一方的でしたし、買い戻さないと儲けを確定出来ない人も沢山参加して売り込んでいた感じはあるので、今週もしもEU諸国がギリシャ政府のデフォルト回避を保証する具体的施策の枠組みを提示すれば、それを材料にもう少しユーロドルが買い戻される可能性はあるかもしれません。今のところ1.38台が重たい天井になってる感じですが、それを超える可能性もないとは言えないと思います。

ただし、足もとで散見されるユーロ買い戻しの動きが続くかどうかについては、現時点ではまだ何とも言えない面があります。2つ指摘しておきたいと思います。

第一に、現在ギリシャが取り組んでいる緊縮財政政策によって、ギリシャの財政赤字が計画通り4%ポイント削減出来るかどうか、やや疑問な面があります。何度も申し上げてきましたが、GDP比4%ポイント緊縮財政は、日本に例えると大体▲19兆円ぐらいの逆経済対策になります。ギリシャの経済成長率は今年マイナス成長が確実視されており、逆経済対策の結果景気が一段と悪くなって税収が見込みよりも落ちたら、当初予定通りの赤字削減にはならない可能性はあります。

第二に、仮にギリシャが今年予定通りに今年GDP比4%分の赤字を削れたとしても、まだGDP比8.7%ぐらいの赤字は残ります。既存債務の借り換え支援を受けたとしても、これだけの騒ぎを起こしたギリシャの新規分の赤字国債のファイナンスに良い条件で応じてあげる人達がどれぐらいいるかは、これから見てみないと分かりません。ギリシャがEUに約束している「3年以内に財政赤字をGDP比3%未満に抑える」という方向をちゃんと目指すならば、今回のように強烈な逆経済対策をギリシャは来年以降もやり続ける必要があります。既に各論反対のストの嵐の様相を呈しているギリシャ国内の情勢をみるにつけ、政治的にも経済的にも極端なストレスがかかる政策を向こう何年間もギリシャが続けられるかどうか、長い目で監視する必要があります。

今後を展望する時間軸によって注目点は違ってくると思いますが、

(1)目先的にはギリシャの当面の債務不履行回避の具体策の発表
(2)長期的にはギリシャの財政再建継続に向けた意志と実行力

の2点がユーロドル相場の味付けを決める大切な要素になりそうです。

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英住宅関連指標弱め→初動はポンド売り

9時過ぎに発表された英3月ライトムーブ住宅価格が前月比+0.1%、前年比+5.3%と、前回値(前月比:+3.2%、前年比:6.1%)よりも大幅にプラス幅を縮小したことで、発表直後はポンド売りで反応しています。

ポンド/ドルは9時前に1.5195ドル、ポンド/円は137.88円の高値をそれぞれ付けていましたが、現在はポンド/ドルは1.517ドル台、ポンド/円は137.60円台で推移しています。

ただ、日経平均も堅調なので、このネタによるポンドの下げは限定的とみられます。

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本日、ドル円のポイントは?

 

20100315YEN0820.jpg


上記のドル/円チャート(日足)は03/15の08:20現在。為替レートは外為どっとコム提供。クリックすると拡大します。)

 

大きく見ると、88円から92円程度のレンジ相場の中で一進一退の動きになっています。

材料の少ない相場の中、来週の水曜日の日銀に目がけて、1回仕掛けてみるかの”ババ抜き”が始まるのではないかと思われます。

新聞に郵貯が外債買っていると記事が出たり、「円安材料総動員」の相場ですが、その希望に沿って期末レートがうまく90円台に乗ってくれるといいですね。

■上値ポイント
(1)91.79円:200日線
(2)91.27円:ラインC:93.78円(1/8高値)と92.14円(2/19高値)を結んだ上値抵抗線の本日の場所
(3)90.66円:60日線(やや上昇)


■下値のポイント
(1)90.63円:ラインB:84.79円(2009/11/27安値)と88.53円(2/4安値)を結んだ上値抵抗線の本日の場所
(2)90.10円:20日線(やや上昇)

■なお、注目の時間足の指数移動平均に関してですが、

『60分足の20EMA』は90.56円です。
『60分足の70EMA(=4時間足の20EMA)』の下値支持は90.43円になります。(08:40現在)現状は取引値が指数移動平均を上回っているので、上記の指数移動平均値(特に青い線)に近づくところでは押し目買いを1回は検討するところと見られます。

 

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【テクニカル】今週の日経平均、反落に注意か

N225_100315.JPG(日経平均日足は3/5大引け後。クリックすると拡大します。)

先週の日経平均は三角もち合いを上抜け、ボリンジャーバンド上限を押し上げる形での上昇が続きました。ここまで来ると1/15高値(10,982.10円)など11,000円リトライが現実味を帯びます。仮に11,000円を超えた場合、11,691.00円(2008/3/17安値)や11,773.08円(昨年11/27安値からのN計算値)など、11,700円処が短中期での目標値と見られます。

しかし先週金曜日の足形が首つり線となり、かつ、10,765.13円(直近の高安である、2/22高値10,449.75円から3/4安値10,134.37円の値幅を2/22高値にたしたもの)手前で陰線を付けていることから、チャートからは高値警戒感が読み取れます。 そのため先週までの上昇トレンドから一転、反落に転じる可能性には注意が必要です。 下値の目標値は三角もち合いの上限(10,449.75円)やチャート上の窓(3/5高値10,376.41円から3/8安値10,514.28円)を埋める展開が想定されます。

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中国為替操作国認定に関する米国のジレンマ・・・

中国最高の国家権力を司る第11期全国人民代表大会の第3回会議は2010年の経済成長目標を実質8%とする事などを承認して昨日閉幕しました。

為替市場関係者が注目する人民元政策については、温家宝・国務院総理の初日の演説で、「適切でバランスの取れた水準で基本的安定を維持」という従来型の基本方針が繰り返されるにとどまりました。

これを受けて、米国側では財務省が4月半ばに公表する予定の「半期貿易相手国為替政策報告書」において、「中国を為替操作国に認定すべき」だという声が強まっています。週末に伝わって来た米国側要人の主な発言録を列記すると・・・

ポール・クルーグマン米プリンストン大教授
「中国が為替操作を行っているという明白な事実についてお茶を濁すのは非常に難しい」
「中国に為替操作を止めるよう圧力を掛けた場合の中国側の反応を恐れるべきではない」

C・フレッド・バーグステン米ピーターソン国際経済研究所長
「過去7年間の米中協議やG20による不均衡是正努力の方法は機能しないとの認識が拡大」
「中国製品への特別関税など、米国の対抗措置が国際社会の支持を得る可能性がある」
「人民元は少なくとも25─40%過小評価されている」 

シューマー米上院議員(NY州選出:民主党)
「人民元の操作をやめさせるための法案を推し進める」
「中国の為替操作に対抗すべきだとの合意がこれまで以上に拡がっている」

・・・などです。

こうした一連の発言録に対し、中国の温家宝・国務院総理、曰く・・・

「国家が相手を非難し、強制的な方法で人民元相場の切り上げを求めることに反対」
「そうした方法は人民元相場の改革には有益でない」
「人民元が過小評価されているとは思わない」
「ドルが安定を欠いていることに強い懸念」
「昨年(の全人代で)懸念表明したが、今年もなお懸念していると言わざるを得ない」
「米国債は米政府に保証されている。米国が海外投資家を安心させる具体策をとることを希望」

温家宝総理の発言録を見る限り、米国発の発言録は却って逆効果だったような印象が強い感じです。米国側も、外圧をかけると逆効果だということは十分に分かっているので、ホワイトハウスからの発言という形にはなっていませんが、何もしないで待っていてもラチがあかないのも事実なので、学会や議会を中心にそうした声が出てくるのも致し方ない気がします。

外為の杜(もり)第22号「中国の為替政策とドル円相場」でも指摘しましたが、個人的には中国経済が現在の回復基調を維持していれば、多少の時期のズレはあっても政策金利の引き上げと平仄を合わせる形で人民元の高め誘導も始まる可能性が高いと思います。下手に発言して温家宝総理以下の国務院常務会メンバーを怒らせない方が、所期の目的を達せするのには良い気がするのですが・・・・


 

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週明けのドル円は90円60銭前後での動き出し・・・

おはようございます。

週明け早朝のドル円相場は、ウェリントン市場で1ドル=90円80銭前後で始動した後、60銭前後まで巡航高度を下げて東京の朝を迎えようとしています。

週末に書き込んだ通り、先週の為替市場では、週後半に円全面安の動きが目立つ展開になりましたが、基本的な背景は、(1)ギリシャ問題が当面の最悪期を超えたという見方に促されたリスクオンムード、(2)日銀の追加金融緩和政策に対する淡い思惑、(3)予想より強い内容になった米2月小売売上の結果を受けた米国景気回復期待、などの要素が複雑に混じり合ったクロス円、ドル円市場での円売り圧力であったとみられます。

金曜日の24:00台に約3週間ぶりに1ドル=91円台を回復した後はさすがに売り物も出て90円台に押し返されてきていますが、今週の相場は基本的に上記の3点セットの確認作業を主要テーマにして展開していくと考えられます。特に水曜日は未明からお昼間にかけて米国と日本の金融政策の結果発表が控えていますので、今週前半の為替相場はそれを意識した展開になりそうです。詳しくは、土曜日の書き込みをご覧になってください。

今日も一日よろしくお願いします。

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