サイト内検索:

外為リアルタイムレビュー: 2010年3月 4日バックナンバー

2010年3月 4日バックナンバー

米失業保険新規請求件数発表後、気持ちドル買い・・・

2010年3月 4日(木)22:36 written by 外為総研 植野

先程、2月28日までの週の米国の失業保険新規請求件数が発表されました。

事前の市場予想の47.0万件に対して、結果は46.9万件と少しだけ予想よりも強めでした。失業保険継続受給者数も450万人と市場予想の460万人より良い結果となりました。

為替市場の反応は、ドル円が一時88円57銭まで上ヒゲを伸ばし、本日高値圏に接近しました。一方、ユーロドルは1.3666界隈から一時1.3645と下向きのリアクションです。概ねドル買い気味ので反応です。

今週最大のヤマ場となる米2月の雇用統計発表まであと24時間を切ってきました。まだ今晩は24:00に1月の米中古住宅販売保留という微妙な材料が残っていますが、それをクリアすると、後はいよいよ真打の登場待ちモードに入っていきそうな雰囲気になりそうです。

だんだん決戦の時が近づいてきましたね。

ご質問、ご感想などはこちらから

BOE、ECBともに政策変更なし

2010年3月 4日(木)22:00 written by 外為総研 植野

注目されていた英国中銀(BOE)および欧州中銀(ECB)の金融政策の結果は、ともに大きな政策変更なしという結果に終わりました。

BOEは政策金利を0.5%に据え置いた上で、資産買い取りプログラムの枠も2000億ポンドを維持して新規買い入れ休止状態継続、ECBは政策金利の1.00%据え置きを決定しました。

ともに大方のエコノミストの事前予想通りでしたが、市場の反応としては、ポンドドルが1.5070界隈から現在1.5100界隈へ若干上昇、ユーロドルは1.3680前後でほとんど反応なしといった感じです。大方の予想通りの結果だったとは言え、BOEの金融政策に関しては先頃のキング総裁の発言以来、一部に量的金融緩和の追加観測があり、それを期待していた向きの買い戻しがポンドに影響したのかもしれません。

いまのところ、無事通過というか、不発というかそんな相場の反応になっています。

ご質問、ご感想などはこちらから

【商品雑記】チリ大地震に揺れた銅相場と豪州

2010年3月 4日(木)18:50 written by 研究員 ジェルベズ

2月27日にチリでマグニチュード8.8の大地震が発生しました。チリは世界最大の銅生産国で、その生産量は世界の3分の1をしめています。そんなチリで大地震が起こったことで、銅生産の影響が懸念され、銅価格は高騰しました。これを受けて、豪ドルも大幅高になったほどです(オーストラリアは世界第5位の銅生産国)。


一部報道によると、世界最大の産銅会社コデルコが運営するエル・テニエンテ銅山とアンディナ銅山、総合資源開発・投資グループであるアングロ・アメリカンの保有するロス・ブロンセス鉱山とエル・ソルダード鉱山の4つの大きな銅鉱山が地震の被害域内に入っていたようです。今回の地震で電力供給などインフラの被害が甚大だったことにより、チリの銅生産の約17%、世界の生産量の約5%に支障が出るとの試算もあります。


ただ、チリの主要銅山はサンディアゴより北部で、今回の被害区域に入っている銅山の生産量はそれほど多くなく、操業停止が長期化しなければ問題は大きくならなそうですし、そもそも輸出のための備蓄もあります。さらに、もともと今年の銅生産は供給過剰になる見通しでした。また、アングロ・アメリカンの広報担当者はこの2つの鉱山で大きな被害がなかったことを明らかにしていますし、コデルコではすでに輸出が通常の状態に戻ったようです。問題は今後の電力供給面ですが、コデルコについては「同社が保有する全ての鉱山で電力供給問題は発生しなかった」という関係筋の話も伝わってきています。


もっとも、こうした情報にも関わらず、銅価格は高止まりしています。一旦は安心感がが出たと言っても、まだ先高観は維持というところのようです。銅価格の水準は2009年の上昇トレンドの中でリーマン・ショック前に戻っており、高値警戒感がありました。そんな中で2月は一旦大幅に下落したんですが、今回のチリ大地震(=銅相場の起爆剤かつ今後の下支え要因)によって、2月の下げが今後の上昇に向けたちょうど良い押し目になった可能性もあります。


今後、豪ドル相場で銅価格が大きく取り上げられる可能性は低いものの、銅の上昇は他の非鉄相場にも強材料視され、結果的にオーストラリア経済を押し上げることも考えられますね(オーストラリアはアルミニウムの原料であるボーキサイトの世界一の生産国でもあります)。

ご質問、ご感想などはこちらから

ギリシャの10年債発行計画への微妙な市場反応

2010年3月 4日(木)18:25 written by 外為総研 植野

ギリシャが10年債の発行を決めたという報道が流れてきました。

第一報が伝わってきたとみられる時間帯の市場の反応は、「発行できる環境になって来た」のを若干評価してユーロドルが1.3660界隈で気持ち買われたような感じですが、反応と言えるほどの動きではありませんでした。一方、注目のドイツ国債に対するギリシャ国債利回りの上乗せスプレッドは若干拡大したようです。

微妙な反応ですね。

昨日のギリシャ政府による48億ユーロの緊縮財政パッケージを評価したユーロ買いは1.3730台で一旦収束し、現在のユーロドル相場は1.3650台と、昨日深夜の急騰劇場前の水準に回帰しています。

ギリシャ政府が閣議決定した緊縮財政パッケージへの評価については、午前中に簡単に私見をまとめて書き込みましたので、興味のある方はコチラからご覧になってください。

ご質問、ご感想などはこちらから

夜の注文状況(豪ドル/円&ポンド/円:03/04/18:00)

2010年3月 4日(木)18:20 written by 研究員 川畑

WS000272.JPG
(株)外為どっとコム提供
ご参考までに。

豪ドル/円は79.19円、ポンド/円は132.53円まで下げて反発した後のため、ともに板が薄くなっております。

ご質問、ご感想などはこちらから

夜の注文状況(ドル/円&ユーロ/円:3/04/18:00)

2010年3月 4日(木)18:17 written by 研究員 ジェルベズ

WS001211.JPG

提供は(株)外為どっとコムです。
ドル/円は切り返したことで、88.00円ラインの注文はそのまま残ってます。ユーロ/円は大きく下げた分、さすがに買いが多めですね。

ご質問、ご感想などはこちらから

NY時間の見どころ:米新規失業保険申請件数

2010年3月 4日(木)18:09 written by 研究員 神田


22:30 (米) 2/28までの新規失業保険申請件数 49.6万件 47.0万件

明日の雇用統計への直接の影響はないものの、
センチメントには大きく影響しそうで、その結果が注目されます
新規失業保険申請件数は、ここ数週間弱含んでおり、
特に先週の発表では、49.6万件と大幅に悪化しました。
バーナンキFRB議長やサマーズ米国家経済会議(NEC)委員長が言うように、
悪天候のせいだったのであれば良いのですが・・・
今回分も悪化するようだと、明日の雇用統計への不安が高まりそうです

ご質問、ご感想などはこちらから

ドル円88円40銭台まで切り返しましたが・・・

2010年3月 4日(木)17:30 written by 外為総研 植野

ロンドン勢力が稼働するこの時間帯になって、ドル円が88円40銭台まで切り返してきました。

本日アジア時間帯でのドル円は、上海株の下落に喚起されたクロス円の下落にお付き合いする形で一時88円12銭と昨年12月10日以来の水準まで下落しましたが、ロンドン勢力参入後のクロス円の買い戻しに平仄を合わせた買い戻しに加え、一部に本邦の投信設定に絡んだ買いの噂なんかもあったみたいです。

最近のドル円は、どちらかというと上値の重たさと戻り売りの強さが目立っている感じですね。ロンパチを過ぎた後の買い戻しもこの辺で一旦落ち着いてしまいました。

明日の夜に控える米国雇用統計の発表受け入れ態勢を整える前の水準の地ならしが、どの辺で落ち着くのかが注目されます。

ご質問、ご感想などはこちらから

フランス失業率悪化でユーロドル小幅下落

2010年3月 4日(木)16:59 written by 外為総研 植野

先ほど発表されたフランスの10-12月期の失業率は10.0%と予想の9.8%より悪い結果になりました。

ユーロドル相場の反応ですが、瞬間売られて一時1.3632と本日安値まで差し込みましたが、その後は買い戻されて1.3640界隈まで回復、影響は軽微でした。

本日アジア時間帯のユーロドルは、「ギリシャ追加緊縮財政策による買い戻し」対「上海株下落によるリスクオフの売り」の一騎討ちみたいな感じでしたが、どちらかというと売り優勢で1.37台は維持できなかったという感じでした。

ロンドン勢力参入後の動きが注目されます。

ご質問、ご感想などはこちらから

ユーロ/円、不安要素の後退とリスク許容度は追い風となるか

2010年3月 4日(木)16:36 written by 研究員 川畑

昨日ギリシャが48億ユーロに上る追加の緊縮財政策を発表したことにより、市場ではユーロを取り巻く不安要素がひとつ取り除かれたことで下値不安が後退し、ユーロ/円は底堅い動きとなりました。しかし本当の問題はこれからであり、今後ギリシャが計画通り財政赤字が削減できるのか、進捗状況を注視する必要があります。そのため今後何かのタイミングでギリシャ問題が蒸し返され、ユーロ売りの口実になることは十分に考えられます。

本日はECB理事会が予定されている。政策金利の変更を見込む声はなく、市場の関心は政策金利発表後に行われるトリシェECB総裁の会見に注目が集まっていると見られ、ギリシャの債務問題や現在の緩和気味の金融政策についての言及があるのかが注目されそうです。

テクニカル面では先週から今週にかけ下値が119円台で止まり、119円台での下値の堅さが意識されたことから、目先は反発局面に入る可能性が出てきました。 しかし20日移動平均が下向きであることから下落トレンドが終了したと判断する材料には乏しいため、まずは上値を試す形で122円前半や125.24円(2月22日高値)での攻防に注目したいと思います。

テクニカル分析につきましては、本日はユーロ/円ユーロ/ドルが掲載されておりますので是非ご覧ください。

ご質問、ご感想などはこちらから

今晩の注目材料(^^)

2010年3月 4日(木)15:52 written by 研究員 ジェルベズ

為替市場は午後に入って日経平均が下げ幅を拡大したことを背景に、円高基調で推移しています。この後、さらに円高は続くのか、手掛かり材料を確認していきましょう。

3/4(木)
19:00  (ユーロ圏) 第4四半期GDP・改定値 
21:00☆(英) BOE政策金利発表  
21:45☆(ユーロ圏) 欧州中銀金融政策発表  
22:30  (加) 1月住宅建設許可
22:30☆(米) 2/28までの新規失業保険申請件数
24:00  (加) 2月Ivey購買部協会指数
24:00  (米) 1月製造業受注指数 
24:00  (米) 1月中古住宅販売保留

今晩はBOEとECBの理事会が大きな経済イベントとなりますが、ECBは金融政策を大きく変更する公算は小さいです。BOEは量的緩和の拡大の有無がポイントとなりますが、拡大なしだと相場は無反応に終わる可能性もあります。
米国の材料としては、新規失業保険申請件数の発表が予定されています。こちらは、5日発表の雇用統計をの結果を占う上で重要視されそうですが、あくまで本番は雇用統計ですので、相場が一方向に大幅に偏る可能性も低いように思われます。今日のところは動いても値幅は限定的になりそうですね。

♪経済指標の予測カレンダーはこちらから
♪本日の為替の見通しはこちらから

ご質問、ご感想などはこちらから

欧州時間の見どころ:BOE・ECB

2010年3月 4日(木)15:36 written by 研究員 神田

21:00 (英) BOE(英中銀)政策金利発表  

焦点は、資産買い取りプログラムの増額、つまりは量的緩和の再開となりそうですが、
インフレ・ファイターであるBOEが、一時的にせよ、インフレ率が目標を上回っている中で、
量的緩和の再開に動く事は考えにくく、今回、資産買い取りプログラムの増額に踏み切る可能性は低そうです。
予想に反して、量的緩和再開となれば、ネガティブ・サプライズでポンド急落となりそうですが、
予想どうり据え置きだと、無反応に終わる可能性も・・・
 

21:45 (ユーロ圏)ECB(欧州中銀)金融政策発表

ECBは昨年12月の理事会で、6ヶ月物オペを3月末で終了させる一方、
通常のリファイナンスオペでの固定金利・無制限の資金供給は4月13日まで続けると発表しています。
今回は、この緊急流動性供給策の取り扱いが焦点で、ギリシャ問題などにより欧州経済への懸念が
高まるなか、一部のオペの期間延長を発表することも考えられ、マーケットがこれを出口戦略の後退
、もしくは緩和拡大と受け止めれば、ユーロ売りの材料となる可能性もありそうです。
その後、22時30分から行われる、トリシェ総裁の会見にも注目です。
 

ご質問、ご感想などはこちらから

ドル/円 昨日安値88.30円を割り込む

2010年3月 4日(木)15:25 written by 研究員 ジェルベズ

ドル/円が昨日安値の88.30円を割り込みました。まだ前後でもみ合っていますが、下げが加速すると88.00円まではすんなりいきそうです。

WS001208.JPG
ちなみに、88.00円には厚い買いの壁があります。ただ、ストップの売りも結構ありますので、油断はできません。相場全体で売りの方が多ければ、87円台半ばまで下げに拍車がかかるかもしれません。節目近辺での動きには注目です。

ご質問、ご感想などはこちらから

ユーロ/ドルはどうなるのか?

2010年3月 4日(木)15:10 written by 外為総研 岡田

20100304EUR1500.jpg

上記のユーロ/ドルチャート(日足)は03/04の15:00現在。為替レートは外為どっとコム提供。クリックすると拡大します。)

ユーロ/ドルは昨日、ギリシャの問題が一旦落ち着いたことなどを背景に戻り上昇を演じました。

人によっては、ドル売り - ドルキャリートレードの復活 - 商品の買い、というリスク・オン(リスクに対して積極的な動き)に
回帰した、とまで言いますが、このあたりはよく分からないところです。
 

本日、このあとECB理事会が開かれ、ギリシャ債務問題等を鑑みて緊急時の資金供給を行うなどの発表があると、ユーロはまた再度下落するのかもしれません(よくは分かりませんが)。

ちょっと様子見、としたいところです。

 

ご質問、ご感想などはこちらから

ECBは緊急貸出措置をどうするのか?

2010年3月 4日(木)14:57 written by 外為総研 岡田

今回のギリシャの危機は、ECBが2009年末で1年物のオペ(資金供給)を止める、といったことにより、ギリシャの国債を担保としてECBに提供してギリシャ国債を買っていたキャリートレードの終焉が、ギリシャの財政危機(ギリシャの国債を買う人がいなくなる懸念)へとつながったものです。

出口戦略の実行は、大きな痛みを伴うという教訓にもなった出来事でした。

ECBは本日の理事会、または今後に3カ月貸出の金利を競争入札に戻す見通しがありますが、ギリシャ国債に関する不安や、一部機関が今もECBの資金に依存しているとの兆候が残るなかで、ECBは1週間物貸出のようなものについては無制限に提供するだろうとの予想が根強いところです。

まだECBは「無制限貸出」をしなければならないほどの、金融面での緊急事態は引き続いているのでしょうか?

本日のECB理事会後にトリシェ総裁の発言等に注目です。

ご質問、ご感想などはこちらから

ホーニグ連銀総裁vsその他連銀総裁

2010年3月 4日(木)14:10 written by 研究員 ジェルベズ

2月19日の公定歩合引き上げ以降の米地区連銀総裁の発言を追っていくと、FRBが何度も早期利上げ期待を打ち消そうとしている様子が分かります。

2/19
「低金利の長期間維持との文言に同意している。文言削除は適切な時期に行うだろう」(ロックハート・アトランタ地区連銀総裁)
「公定歩合の引き上げはFF金利と関係ない(ブラード・セントルイス連銀総裁)」
2/22
「失業率は許容できないほど高い。金融刺激策を巻き戻すときではない(イエレン・サンフランシスコ連銀総裁)」
2/23
「FRBは2010年の利上げを見送る可能性がある(ブラード総裁)」
2/24
「政策金利は長期間低水準を維持する可能性(バーナンキFRB議長)」
2/25
「米雇用指標が与える影響は厳しい」「インフレは抑制されている(バーナンキ議長)」
「インフレに警告サインはみられない(ピアナルト・クリーブランド連銀総裁)」
「金融市場の状況は改善を続けているが、信用市場は多くの中小企業にとって困難な状況(デュークFRB理事)」
「政策金利は依然長期にわたり異例の低水準を維持すると思う(エバンズ・シカゴ連銀総裁)」
3/2
「インフレは比較的抑制されている(コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁)」
3/3
「FOMC声明にある"長期にわたる"低水準の政策金利を完全に支持(ロックハート総裁)」
「失業率は再び10%を超える可能性がある。インフレ圧力は見当たらない(フィッシャー・ダラス連銀総裁)」
「現行の低水準なFF金利は全体として適切(ローゼングレン・ボストン連銀総裁)」

おもに、「雇用が悪く、インフレは低い。だから異例の低金利を長期間・・・という文言は正当化できる」というスタンスですね。


一方、このような発言が相次ぐ中で、唯一タカ派の姿勢を崩さない連銀総裁もいます。ホーニグ・カンザスシティー連銀総裁です。
彼は前回のFOMCで「異例の低金利を長期間にわたって維持」という文言の変更を意見し、今月に入ってからは「政策金利は遅くより早く通常の水準に戻したい」「市場に利上げの準備を始めさせるべき」などという発言をしており、現在の地区連銀総裁の中ではかなり浮き上がった存在になっています。

 今のところは唯一のタカ派であるホーニグ連銀総裁の言葉が、市場の早期利上げ期待を瞬間的に沸騰させ、そのほかの連銀総裁が火消し・・・という形が良くみられています。こうした発言やFOMCのみどころは、今のところ孤軍奮闘中のホーニグ連銀総裁に仲間ができるのか、という点でしょう。

ご質問、ご感想などはこちらから

サッカーのワールドカップと為替相場

2010年3月 4日(木)14:05 written by 外為総研 植野

昨日の日本代表の試合は久しぶりに良かったですね。やっぱり海外組の力でしょうか?冬季オリンピックも終わって、今度は徐々に世の中がサッカーのワールドカップ・モードに入っていくことは間違いありません。

興味を覚えて、過去1980年代以降のサッカー・ワールドカップ開催国の為替相場の動きを、ワールドカップ開催期間を含めた2カ月間で調べててみました。結果は・・・

【2006年6月9日から7月9日:ドイツ】
ユーロドルは1.25前後から1.30手前で揉み合い

【2002年5月31日から6月30日日:韓国】
ドル円は125円前後から120円割れで円高
ドルウォンは1250界隈から1200割れでウォン高

【1998年6月10日から7月12日:フランス】
ユーロドルは1.07-1.10でもみ合い

【1994年6月17日から7月17日:アメリカ】
ドル円は103円前後から97円前後でドル安
ユーロドルは1.18から1.27でドル安

【1990年6月8日から7月8日:イタリア】
ドルリラは1250前後から1200割れに向かうリラ高

【1986年5月31日から6月29日:メキシコ】
ドルペソは0.500台から0.58台に向かうペソ安基調の途中

【1982年6月13日から7月11日:スペイン】
ドルペセタは106台から112台でペセタ安

・・・といった感じでした。

自国通貨高を「勝ち」とみなした場合、2勝3敗2引き分けという結果で、当たり前ですが「ワールドカップ開催期間前後は開催国通貨がが強くなる」なんて法則は(期待していたのですが)見つかりませんでした。

はたして今年の南アフリカランド相場はどうでしょうか?

3勝3敗の五分に持ち込めるといいですね。

ご質問、ご感想などはこちらから

ユーロ/円、一旦は底入れか

2010年3月 4日(木)13:38 written by 研究員 川畑

WS000269_EURJPY.JPG
(上記のユーロ/円チャート(日足)は03/04の13:30現在。クリックすると拡大します。)

ユーロ/円は当初120円を割り込んだ場合、一段安が見込まれておりましたが、先週より今月にかけて119円台で下ヒゲを連発したことにより、チャート上では底入れの可能性が出てきました。 しかし20日移動平均(122.46円)は未だ下向きのため本格的な相場反転と判断するのは時期尚早であるかと思われます。 そのため上昇すると思って買った後、そこから波がさーっと引くような感じで値を下げる、いわゆるハシゴを外された相場展開もありえるため注意が必要です。

まず足形を見ますと、ここ数日コマもしくは寄引同事線のような足形が連続しており、現在は概ね120円前半から121円後半でのもみ合いとなっております。 そのため引値でどちらかに抜けたほうにトレンドが加速することが予想されますが、前述の展開もありえますので、利食いが出来る場面ではしっかり利益を確定させたいところです。

つぎに上値は122.18円(12日移動平均)付近がポイントと見られ、引値で122.26円を越えると2/25に急落した時の陰線よりをかぶせる形となるため、相場としてはそこからの立ち直り、次のステージに移ることが見込まれます。そのあとは125円前半はボリンジャーバンド上限(125.10円)に加え、125.24円(2/22高値)はチャート上でのWボトムが意識されるネックラインも近いため、122円クリアの最はこのあたりが視野に入ってきます。

そして下値は引値で120.67円よりも下で終わった時、119円へのリトライが予想されます。 なぜここかと言いますと、2/25の引値がここであり、以降は全てここより上の値段で引けているため、ここを攻防の分岐点に挙げたいと思います。 それ以外ではボリンジャーバンドが収束に向かいつつあるため、バンドの下限(119.82円)や2/25安値(119.63円)が近い、119円後半を下値に見たいと思います。

○レジスタンス
121.54円(2/23安値)
122円前半(12日移動平均(122.18円)や2/25引値(122.26円)が近い)
125.24円(2/22高値)

○サポート
120.92円(6日移動平均)
引値で120.67円(2/25安値)
119円後半(ボリンジャーバンド下限(119.82円)や2/25安値(119.63円)が近い)

余談ですがチャートを形でとらえた場合、ユーロ/円はWボトムか小型の逆H&Sあたりが意識されそうです。ユーロ/ドルはこのまま緩やかに上昇するとナベ底型のチャートを形成となり、あともう少しでチャートの教科書に載るレベルの、比較的きれいな形に仕上がりそうです。その場合ユーロ/ドルは押し目狙いの動きにつながるのか注目したいところです。

ご質問、ご感想などはこちらから

豪ドル/円79.70円まで下落、背景には上海株安

2010年3月 4日(木)13:37 written by 研究員 神田

豪ドル/円主導でクロス円が下落傾向となっています。
上海総合株価指数が1%強下落していることや、
後場の日経平均がやや下げ幅を拡大したことを受けて
リスク回避的な動きから売られているようです。

豪ドル/円は一時79.70円まで、ユーロ/円は120.90円までそれぞれ下落した後、
小幅に値を戻しています。
欧・英中銀の政策金利発表や、明日の雇用統計を控えていることから、
突っ込んで売りに回る様子でもなく
かといって、買い向かう訳でもなく、といった感じです。

朝方、中国銀行監督局が、融資した資金が株式投資に流用されたとして
中国の銀行7行を処分し融資の即時回収を指示した。
とのニュースがありましたが、これが上海株の下げにつながったのかもしれません。

 

ご質問、ご感想などはこちらから

日本の財政赤字は何で円安を誘発しないのか?

2010年3月 4日(木)12:54 written by 外為総研 植野

最近、お客様からよく頂くご質問の一つに、「ギリシャや英国では財政赤字が問題視されてユーロ安やポンド安の材料にされているのに、日本は何でそうならないのか?」というのがあります。

確かに、日本の昨年の財政赤字はGDP比で二桁%台とギリシャや英国に負けないぐらいの水準ですし、政府債務残高のGDP比では日本のほうがマズいことになっているという話なんかもたまに耳にします。最近だと、「来年度は戦後初めて日本の国債発行が税収を上回る」という報道もあったりして、本邦の財政赤字に関する不穏な話に触れる機会は増えてる感じですね。

日本の財政悪化が円安に結びついていないのには、幾つかの理由があると考えられます。

第一に、日本は政府部門が大赤字でも民間部門で消費や投資が低迷して貯金が余っているので、日本国債の9割以上は日本人が持っていて外国人の保有比率は1割未満と少ない

第二に、巨額の財政赤字があっても、それが原因となって国内で通貨価値の下落懸念(つまりインフレ懸念)が起きていない

・・・などでしょうか。

例えば、最近問題になっているギリシャなんかは国債のユーロ圏内の外国も含めて約7割を外人が持っているようですし、ちょっと前のアルゼンチンなど、放漫財政が原因で通貨安になる国は、大抵の場合、国内で通貨価値の目減り、つまりインフレが起きています。先進国通貨の平時の為替変動は財政政策よりも金融政策への期待に左右され易いこともあり、現在は日本の財政赤字が原因の大規模な円安は起きていません。

ただし、日本でも戦前の高橋是清・大蔵大臣の時には、因果の先後関係には諸説ありますが、(1)財政赤字の膨張、(2)デフレからインフレへの転換、(3)大幅な円安がセットで起きたことがあったようです。現在の日本国債の国内保有比率が高いのは事実ですが、身内の債権者に甘えている分、外圧で財政再建圧力がかかりにくく、財政規律が緩んだ状態が長期化しやすいので、日本人が買わなくなったらヤバいという意見もあります。また、現在日本はデフレなので金利が低くて国債の借り換えコストが安くて済んでいますが、今のペースで赤字を積み上げて行ったら、どこかで悪い金利上昇とか債務発散の懸念がより心配になる局面が来ないとは言えないという意見も根強くあります。

もしも日本が今後も巨額の財政赤字を出し続けた場合、将来的には通貨安の遠因になる可能性も否定は出来ないと言えそうですが、そのリスクが高まる条件としてよく指摘されるのは、

(1)少子高齢化の影響などで日本の民間の貯蓄投資バランスが変化して日本が経常収支の黒字状態を維持できなくなりはじめる。

(2)日本の需給ギャップが縮小して、デフレではなくインフレに対する懸念が盛り上がる

・・・などです。

今のところ、どちらもすぐに起きそうな感じではなさそうですが、ずっと安心だと言い切ってしまうのも無責任な感じの話題だと言えそうですね。通貨価値に響くか響かないかにかかわらず、先ほど書きこんだようなギリシャの人達の苦境をみるにつけ、日本の財政再建も早めにちゃんとやる方がいいのは間違いありません。

ご質問、ご感想などはこちらから

ADP雇用者数と非農業部門雇用者数の相関性

2010年3月 4日(木)12:54 written by 研究員 神田


まずは、ADP雇用者数と非農業部門雇用者数の過去6ヶ月間の数値です


ADP                         NFP  

09年8月   -26.7      -21.1   
09年9月   -22.0      -22.5   
09年10月 -17.8      -22.4   
09年11月 -12.1       +6.4   
09年12月  -6.1      -15.0   
10年1月   -6.0             -2.0   
10年2月   -2.0        -6.5?

※単位:万人
 NFP=非農業部門雇用者数   

NFPについては、年次のベンチマーク調整で過去の数値が修正されたため
発表時の数値と異なります。
 

大雪の影響で、雇用統計の悪化が見込まれている中、
昨日のADPが予想どうりの-2.0万人でおさまった事で、
明日の雇用統計への不安はやや後退したと言えそうですが、
ADPとNFPの各月の数値は最大で18.5万人の開きがあるように、
それほど相関性があるとは言えず、楽観視はできない状況です。

ただ、明日発表のNFPは政府部門の雇用者を含むため、
国勢調査員の臨時雇用が上乗せされる事になります。
この臨時雇用が2月のNFPににどの程度計上されるのかは予測不能ですが、
今年1年間の臨時雇用者は50万人以上にのぼると言われており、
単純計算では1月あたり4-5万人が上乗せされる可能性があります。

そうなると、明日のNFPがプラスとなる可能性もありそうですが、事前予想は-6.5万人と
週初の-5.0万人から、下方修正されています。
はたしてどういう結果になるのでしょうか!?



 

ご質問、ご感想などはこちらから

昼の注文状況(豪ドル/円&ポンド/円:03/04/12:00)

2010年3月 4日(木)12:12 written by 研究員 川畑

WS000268_1200.JPG
(株)外為どっとコム提供
ご参考までに。

豪ドル/円は79円後半では買いオーダーが多いものの、売りストップの数もやや目立ちます。ポンド/円は132円を割れると買いオーダーよりもストップの売りの方が多いため、132円を割れて値を下げるときには注意が必要かもしれません。

ご質問、ご感想などはこちらから

昼の注文状況(ドル/円&ユーロ/円:3/4/12:00)

2010年3月 4日(木)12:08 written by 研究員 ジェルベズ

WS001207.JPG


提供は(株)外為どっとコムです。
どうも88.80円が重そうですね。88.00円は買いが多いのですが、同じ水準に売りストップもあるのが気になります。

ご質問、ご感想などはこちらから

米雇用統計の期待値が続落、ドル円、ユーロドルへの影響は?

2010年3月 4日(木)11:06 written by 外為総研 植野

今週最大の注目点となっている米国2月の雇用統計ですが、事前予想の平均値の形で示される期待値のハードルがどんどん下がってきています。

非農業部門雇用者数についての平均予想値をみると、数週間前は確か前月比+2.0万人ぐらいの雇用増だった気がするのですが、その後時の経過とともに、±0.0万人になり、▲2.0万人、▲3.0万人、▲5.0万人という形で下方修正が進み、今朝みると一部通信社の集計で▲6.5万人の雇用減少にまで下がってきました。

(1)バーナンキFRBの議会証言を順延に追い込んだ米国東部の大雪の影響を雇用統計の予測担当者が精査して反映させるようになったこと

(2)雇用統計よりも前に発表された各種の経済指標で、住宅関係や雇用関連の内容がイマイチだったことが時間とともに反映されたこと

などが背景であると考えられます。

ドル円相場へのインプリケーションとしては、

(1)期待値のハードルが事前に随分引き下げられたことで、悪い数字が出てきた時のドル円の下ヒゲ追及の動きがある程度抑制される効果はあるかもしれません。先週以降のドル円のベクトルは下向き優勢なので、事前予想がプラスの状態でマイナス6.5万人なんて結果が出たら、受け身の取れないようなドル円急落劇が誘発されるリスクはあったでしょうから。

(2)事前の期待値がうんと下がった分、たとえば小幅の雇用増とかいった良い結果が出てきた場合は、逆にドルが買い戻される「のりしろ」が出来ている可能性もありそうです。

(3)怖いのは、期待値を相当下げたにも関わらず、それでも追いつかないぐらい悪い雇用減少という結果が出た場合、ドル円は一段安になるというシナリオです。

結局のところ、これだけみんなが注目している指標は、事前にどれだけ期待値の調整をやっても、出てくる結果次第で大きく相場を動かす可能性があるという点では、毎月同じことなのかもしれませんね。

ただ、悩ましいのはユーロドルの反応です。期待よりも悪い結果だった場合、「リスク許容度圧縮でユーロ売り・ドル買い戻し」が優勢になるのか、「米低金利持続でドル売り・ユーロ買い」が優勢になるのか、微妙に迷いますし、予想より良い内容だった場合でもユーロ買いなのかドル買いなのか迷う感じです。

最近のユーロドルはギリシャ問題に対する懸念の伸縮という要因も絡んで上下していることもあって、特に判断が難しいように思います。一つ言えることは、昨日のギリシャ政府の緊縮財政ネタを口実にユーロが随分買い戻されましたので、溜まっていたユーロショートも、雇用統計を前にある程度成仏して整理されているような気がします。どっちに動くかは迷いそうですが、ポジションが軽くなった分、動きやすくはなっているかもしれませんね。

ご質問、ご感想などはこちらから

一目均衡表から見た豪ドル/円

2010年3月 4日(木)11:02 written by 研究員 川畑

WS000265.JPG
(上記の豪ドル/円チャート(日足)は03/04の11:00現在。クリックすると拡大します。)

昨日の豪ドル/円は79.90円の底堅さと80.60円の頭の重さを確認した一日となりました。チャート上ではちょうど頭は転換線(80.48円)、底は基準線(79.47円)に挟まれています。 加えて遅行線が連日雲の下限に弾かれ、頭を押さえられている状況です。遅行線絡みますと雲が薄くなるのが来週通うからのようですので、もしかするとそれまでは頭の重い展開となるかもしれません。

ここ数日の動きで見ますと、上値は2日に80.80円まで拡大しましたが滞空時間は短く、昨日の高値は80.50円までとなり、依然として80円後半では売り意欲が強いようです。反対に79.90円レベルはと言いますと、2日の豪準備銀行(RBA)の政策金利発表直後の安値は79.95円までであり、昨日の安値も79.98円までのため、80円を割れたところ、もしくは80円前半では買い意欲が強い様子です。そのためしばらくは79.90円から80.60円のレンジ的推移が見込まれます。

○サポート
79.92円(3/2と3/3の安値)
79.47円(基準線)

○レジスタンス
引値で80.27円(3/1終値。3月の引値はここを下回る展開が続いているため)
80.60円(転換線(80.48円)や3/2高値(80.50円)が近い)
80.80円(3/2高値)

ご質問、ご感想などはこちらから

ギリシャ財政再建に向け国民に寄付を呼び掛け!?

2010年3月 4日(木)10:51 written by 研究員 神田

新緊縮財政案を発表したギリシャでは、昨日、
議会がこの案を支援する基金に対し寄付を行うよう国民に呼びかけたそうです。
ギリシャ議会のペツァルニコス議長は
「内外のギリシャ国民が寄付を送金することのできる銀行口座を開設する」と述べています。

ただ、ギリシャ最大の民間労組GSEEは、この緊縮財政案に反発し、
月内にもストライキを行う方針だそうで、
この基金に、どの程度の寄付が集まるのかは不透明な状況です。

ご質問、ご感想などはこちらから

ADP予想どうり、ISM改善でもドル売り?

2010年3月 4日(木)10:05 written by 研究員 神田

昨日の米ADP全国雇用統計は-2.0万人と事前予想どうりの結果となりました。
大雪の影響で大幅悪化も心配されていましたが、なんとか-2.0万人に納まったことで、
明日の雇用統計へ(最低限の進塁打で)期待をつないだ形です。
ただ、先月分が-2.2万人から、-6.0万人に下方修正されたこともあり、
ドルの上昇にはつながりませんでした。

もうひとつ、注目された米2月ISM非製造業では総合指数で53.0と
前の月の50.5から改善、構成項目の雇用指数でも、48.6 と1月の 44.6から改善しており、
発表直後は米国景気の回復期待から、小幅にドルが買われたものの
その後は、NY株や原油高などを受けて、ドル売りが優勢となりました。

雇用統計の発表を前に、米国の経済指標の改善を受けてドルが売られるというのも
違和感を感じるところですが、昨日は、ギリシャの新緊縮財政策が発表されたこともあり、
ユーロを買い戻す口実にされたのかもしれません。その証拠に、NYダウが引けにかけて、
マイナスに転じてもユーロ/ドルはそれほど下落しませんでした。

さすがに、本番の雇用統計が改善となった場合は、株や商品が上昇しても、ドル売り
につながる事はないと思うのですが・・・
 

ご質問、ご感想などはこちらから

IMFがギリシャ財政再建策を評価

2010年3月 4日(木)10:04 written by 外為総研 岡田


国際通貨基金(IMF)による、ギリシャが3日発表した48億ユーロ(約5800億円)規模の追加的な財政赤字削減策(財政再建策)の評価です。

・ギリシャ当局は非常に力強い2010年の包括的財政再建策を取りまとめた
・今回の財政プログラムの実行は、複数年のプロセスを前進させる上で極めて重要な一歩となるだろう
・(財政再建の)問題に関する専門的知識の共有を通じて、ギリシャ当局による財政再建策の実行を支援する用意がIMFにはある

==
仮にギリシャがIMFに資金支援を頼るようなことになると、「自国で財政再建できません」宣言を行うことになります。ギリシャが一足飛びに飛ばしてIMFに行くことはまずあり得ません。

順番としては、(1)自助努力、(2)欧州連合(EU)に支援を要請、(3)それもダメならIMFに支援を要請、の順番になります。

昨日(3/3)、ギリシャのパパコンスタンティヌ・ギリシャ財務相は、「ギリシャは、国際通貨基金(IMF)への支援要請の選択肢を排除しない」と述べましたが、これは「EUが支援してくれない場合には」という意味で、逆に「ギリシャとしてはやることをやろうとしているのですから、EUも支援をしてください」とEUにプレッシャーをかけているように見えます。

また、昨日、ドイツのメルケル首相の「5日のパパンドレウ・ギリシャ首相との会談では、ドイツはいかなるギリシャ支援も提供しない」と述べたのは、「ギリシャから支援を求めてこない以上は」という前提が付くのだと思います。
 

ご質問、ご感想などはこちらから

ギリシャ緊縮財政政策の評価について・・・

2010年3月 4日(木)10:03 written by 外為総研 植野

既報の通り、昨日ギリシャ政府は48億ユーロの追加緊縮財政措置を閣議決定しました。昨晩のユーロ相場はこれを好感して、ユーロドルで一時1.3730台、ユーロ円で一時121円70銭台まで買い戻されました。

一応これで、ギリシャ政府はGDP比4%ポイントの財政赤字削減を今年中に達成する計画を提出しろというEUからの要求に答えた形になります。これと引き換えにギリシャが当座の資金繰り支援をEUかIMFから受けられれば、当面のギリシャ政府の資金繰りに対する懸念は一旦緩む可能性が出てきました。

ただ、問題はこれからです。3つの点を指摘しておきたいと思います。

第一に、今回の閣議決定は議会を通さないといけません。今回のパッケージには、付加価値税率の2%ポイントの引き上げ、公務員ボーナスの3割削減、年金の物価スライド凍結など、かなり不人気な内容が盛り沢山です。「失業率10%の国」に、こうした政策はかなりきついので、世論に負けて造反する議員とか、出てくる可能性はゼロでは無いので、まず議会審議の状況をチェックする必要があります。

第二に、無事に議会を通過して赤字削減が始まっても、最終的に今年GDP比4%分の財政赤字削減にはならない可能性はあります。GDP比4%と言えば、日本にたとえると、大体マイナス19兆円ぐらいの大規模な「逆経済対策」になります。これでギリシャ景気が悪くなって税収が当初見込みよりも落ちたら、当初予定通りの赤字削減が結果として達成できないかもしれません。

第三に、仮に予定通りにギリシャが今年GDP比4%分の赤字を削れたとしても、まだGDP比8.7%ぐらいの赤字は残ります。既存債務の借換え支援でその分の資金繰り不安からギリシャが解放されたとしても、今回これだけの騒ぎを起こしたギリシャの新規分の赤字国債のファイナンスに、気前の良い条件で応じてあげる人達がどれぐらいいるかは、見てみないと分かりません。

ギリシャも含めて、ユーロ圏の国々が安定成長協定で決めた「財政赤字をGDP比3%未満に抑える」という約束をもしも本当に守ろうとするならば、ギリシャは今回決めた強烈な逆経済対策を今年ちゃんとやった上で、来年も同じことをやらないといけないことになります。政治的にも経済的にも極端なストレスがかかる政策をギリシャの人達は本当にやり続けられるのでしょうか。

ちなみに、来年9月にギリシャでは総選挙が予定されてるようです。与党が負けて大衆迎合的な政策を標榜する勢力が議席を伸ばすとか、そういう可能性は無いのでしょうか?この辺まで考えると、はっきり言って、ギリシャ財政問題の根本解決の目処はまだ全然立っていないと思います。きちんとした評価をするためには、どうしても長期的かつ冷静な観察眼が必要になりそうです。

ただし為替相場の常ですが、新しい情報が入力されると、とりあえず目先の結論を求めて、売買の口実にしようとします。ここ数カ月のユーロ売りは、あまりにも一方的でしたし、買い戻さないと利益を確定出来ない人なども沢山参加して売り込んでいた感じはありましたので、今回のギリシャ政府の決定を契機にしばらくユーロが買い戻される可能性はあります。その時の相場の地合いにもよりますが、いずれどこかで国際機関からの当面の資金繰り支援策なんかが発表されたりしたら、場合によってはユーロドルで1.40とか、ないとは言えないかもしれません。

でも、ここで私が書き込んでいるようなことは、常識的にみんな考えてるでしょうから、その意味ではまだ完全に楽観的になって昨年秋までのようなユーロドルの上値追求モード全開という雰囲気にもなり切れないのではないでしょうか。「何かきっかけがあると売られるかもしれない」という警戒感はユーロドル市場の参加者の間に残るような気がしています。

前にも書き込みましたが、古今東西、財政赤字問題を政策対応だけで一朝一夕に雲散霧消させられた国の事例は多分ないと思います。財政再建のために緊縮財政は必要不可欠ですが、結局誰かが既得権益を放棄して痛い目に合わないといけない訳ですからね。最良の鎮痛剤は景気回復による税収増の恩恵を受けることで、やっぱりそれが来ないと、ギリシャの人達もあと何年も苦しい思いに耐えるのは難しいのではないでしょうか。国内で緊縮政策を余儀なくされている現在、世界景気回復による外需頼みは、日本だけではないのかもしれませんね。

ご質問、ご感想などはこちらから

朝の注文状況(豪ドル/円&ポンド/円:03/04/09:30)

2010年3月 4日(木)09:44 written by 研究員 川畑

WS000264.JPG
(株)外為どっとコム提供
皆様お待たせしました。 ご参考までに。

豪ドル/円は80.20円より上では売りオーダーが厚くなっており、ポンド/円は133.40円より下の買いオーダーが厚みを帯びています。

ご質問、ご感想などはこちらから

朝の注文状況(ドル/円&ユーロ/円:03/04/09:30)

2010年3月 4日(木)09:43 written by 研究員 神田

WS000984.JPG

(株)外為どっとコム提供

やはり、ドル/円は売りが多い印象で、上値が重そうです

ご質問、ご感想などはこちらから

豪1月貿易収支が発表されるも

2010年3月 4日(木)09:40 written by 研究員 川畑

先ほど豪1月貿易収支が発表され、事前予想よりも赤字幅が縮小しましたが、市場での反応は薄く、豪ドル/円は80.10円前後での小動きが続いております。

(豪) 1月貿易収支 -11.76億AUD(前月-21.74億AUD  予想-16.00億AUD)
なお前月は-22.52億AUDから-21.74億AUDへと修正が入っております。

今日・明日とこれから豪州では主だった指標がないため、外部要因の影響を受けやすい展開が予想されるため、市場のリスク許容度を見ながらの値動きが予想されます。なおテクニカル的には豪ドル/円は79.90円か80.60円かのどちらかを抜けないと動きが出ないように見えます。

ご質問、ご感想などはこちらから

本日、ドル円のポイントは?

2010年3月 4日(木)08:04 written by 外為総研 岡田

20100304YEN0800.jpg

(上記のドル/円チャート(日足)は03/04の08:00現在。為替レートは外為どっとコム提供。クリックすると拡大します。)

2月25日に89.70円で三角もちあいを下抜けしてから、下値トライの動きになっています。

昨日(3/3)は88.30円まで下落しています。

緩やかにドル/円は下落して行ってます。時折、ショートカバー狙いでのドル/円買い上げが入るのですが、それが続かずに、
跳ねたところの上値はすかさず叩かれて下落しています。

しかし、あまり売りこんでいる感じはしません。

88円前半にかけては買い注文もあるのでしょうけれども、88円割れではストップ注文が見込まれます。

このようにゆっくりと下落が続く以上は急速に戻さないと思います。
(急速な下落があれば、リバウンドでそれなりの戻りが出るとは思いますが。)

■上値ポイント
(1)90.53円:60日線(横這い)
(2)89.84円:20日線(下向き)
(3)90.09円・・・ラインD・・・84.79(2009/11/27安値)と88.53(2/4安値)を結んだ下値支持線の本日の場所
(4)88.90円・・・『60分足の70EMA(=4時間足の20EMA)』

■下値のポイント
2/4、3/2の安値88.53円を割り込んできました。
次は、88.22円(84.79円-93.78円の61.8%戻し)や、88.00円や、87円台が照準に入ってきます。

あと、上記チャートのラインC’(93.78<1/8高値>と92.14円<2/19高値>を結ぶラインC、と平行に2/4の88.53円から引いたもの。)は、本日、87.45-50円近辺にあります。

□なお、注目の時間足の指数移動平均に関してですが、

『60分足の20EMA』は88.59円
です。
『60分足の70EMA(=4時間足の20EMA)』の上値抵抗は88.90円になります。(08:05現在)

昨日(3/3)は、『60分足の20EMA』地点での戻り売りがワークしましたが、
今後引き続き、この『60分足の20EMA』での戻り売りがワークするのかどうか、確認していきます。




 

ご質問、ご感想などはこちらから

ドル円、89円手前の重たさ確認、今晩は欧州金融政策ナイト

2010年3月 4日(木)07:28 written by 外為総研 植野

おはようございます。

昨晩の海外市場でドル円相場は比較的良好な米経済指標に勇気づけられて上値を試しましたが89円手前の重たさを確認して下落する展開になりました。時系列に動きを追ってみると・・・

(1)東京市場のドル円は材料難。朝方9:00台に一時88円45銭まで下落して下値を試すも、88円50銭割れの滞空時間短くすぐに反発。午後にかけて、良好な豪州GDPを評価した豪ドル円の上昇やギリシャの財政赤字削減策発表報道を好感したユーロ円の上昇を背景に88円90銭台まで上伸。

(2)ロンドン勢力参入後、本邦機関投資家や輸入企業によるドル買いの噂を背景に上値を試すも88円98銭まで。89円手前の上値の重たさを確認すると売りが優勢になって88円57銭まで値を落す。その後は88円台後半でもみ合ってニューヨーク勢の参入待ち。

(3)ニューヨーク勢力参入後、市場予想通りの結果になった2月ADP全米雇用報告や2007年10月以来の高水準に上昇した2月ISM非製造業指数の改善に反応する局面で2度ほど88円80銭台まで上ヒゲを伸ばすが、この水準での上値の重たさを改めて確認。

(4)日本時間零時過ぎから深夜にかけて、ギリシャ政府の財政赤字削減計画の発表を好感したユーロドル市場でのユーロ買い戻し、ドル売り圧力がドル円市場にも伝播する形でドル下落。88円50銭を割り込んで一時88円30銭と当日安値を記録後、若干買い戻されて88円50銭界隈で東京の朝を迎える。

・・・という流れでした。

色んな材料を使って、何度か頑張って89円手前をトライしてみたものの、上値の重たさに嫌気がさして反落したという印象が強く残る相場展開でした。ただし、昨日発表された米国の経済指標は比較的良好だったことに加え、週末に真打の米2月雇用統計が控えていることもあって、88円台前半より下を一気に狙うような動きにもなれないようです。

本日のマーケットですが、例によって東京は材料の砂漠地帯です。海外市場では英国中銀の金融政策発表が21:00、欧州中銀の金融政策発表が21:45に控えており、今晩は「欧州金融政策ナイト」になりそうですね。キング総裁のハト派発言以降、英国中銀に対しては一部で追加金融緩和の思惑が出て最近のポンド安の一因になっていますが、果たして結果はどうでしょうか。イメージ五分五分という雰囲気です。一方、欧州中銀の金融政策については大きな政策変更は殆ど誰も期待していません。トリシェ総裁の会見でギリシャ問題その他についての発言が注目される程度でしょうか。米国の経済指標では失業保険新規請求件数や1月中古住宅販売保留などがありますが、やや小粒ですし、明日の晩の雇用統計を控えて、大きな値幅づくりは難しいかもしれません。

今日も一日よろしくお願いします。

ご質問、ご感想などはこちらから

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
RSSで購読

カテゴリ

最新の記事

外為どっとコム